第732回 横浜市営地下鉄のおかげで
前期期末試験の第2日です。生徒諸君は連続でテスト問題に向き合う中で、この期間の通信は、学園とのつながりに留意しつつ、学外に目を向けた内容も入れてまいります。
学園の教員になって約30年間経ちましたが、近隣の交通事情は便利さを増してきてくれました。中でも鉄道面では、新たな「横浜市営地下鉄」の開通により、様々な利便や楽しみに恵まれた印象を強く持っています。
先行した「ブルーライン」には感謝するばかりです。藤沢市北部の「湘南台」から、横浜市青葉区の「あざみ野」まで全線32の駅で1時間以上、神奈川県の南部の諸地域を縫うように通るこのルートは、本当に便利な路線です。仕事でもプライベートでも、年間相当な回数でお世話になっています。
在校生の中にも、この路線を利用する諸君は少なくありません。この沿線に最寄り駅があり、またここを経由してもっと遠方から通学する生徒も増えました。湘南学園の最寄り駅「鵠沼海岸」から「湘南台」までは小田急一本です。ここまでは藤沢市内になります。そこから地下鉄で「戸塚」まで11分、「上大岡」まで22分、「関内」までは33分と、見事な比例関係の所要時間は頭に入っています。その先で京浜急行にも乗る人は、戸塚でJRに乗り換えるか、湘南台で小田急に乗り換えるかの選択に悩むところです。
ブルーラインは、「横浜」や「新横浜」も経由して、多くの他の鉄道路線と連絡しています。懐かしい里山の風景にあふれる「舞岡」、下町風情の庶民派商店街が魅力の「弘明寺」や「阪東橋」、山下公園や日本大通り、馬車道や伊勢佐木町へ行ける「関内」、未来都市のようなおしゃれな景観の「センター南」や「センター北」など、沿線には個性あふれる駅がたくさんあります。「中川」から「あざみ野」へ、東急田園都市線で「中央林間」経由の小田急線で通学していた卒業生もいました。
「グリーンライン」も加わって、横浜市内の交通はさらに様々な利便を広げたようです。湘南学園がこの地下鉄も経由して、多数のご家庭に通学可能な私学のひとつとして目をとめて頂けるように願っています。