第785回 秋の幼稚園訪問実習が始まる!

2013年11月21日

この期間に高校2年生は、「家庭基礎」の授業の一環で、クラスごとに学園幼稚園へ訪問実習に出かけます。6月の訪問に続く体験であり、前回の反省を踏まえ、より充実した関わりを求めて取り組むことが期待されます。

 

家庭科の案内プリントには、実施内容として次のように記されています。
(1) 幼児との触れ合い体験に関心をもって取り組むことがでくる。
(2) 幼児の発達に応じた遊びや関わり方を工夫することができる。
(3) 自分なりの観点に従って幼児を観察し、経験を整理することができる。

どろんこ遊びや園庭での遊びがあるため、体操服で実習します。対象は年少児(3歳)から年長児(5歳)までまたがり、園児へのお兄さんお姉さんの言動の影響もあるので、言葉づかいや行動に十分注意するよう指導されています。「遊んであげる」というよりも、「遊んでもらう」「いっしょに遊ぶ」場面であり、「入れて!」と声をかける積極性が期待されています。
訪問実習後には、レポートを提出します。言葉・表情・遊び・動き・身体状況など子どもの様子や、幼稚園施設の様々な工夫、先生が園児に接する姿に注意して、気づいたことをまとめるように指示されています。

 

高2の諸君が一番嬉しいのは、可愛い園児たちが“お姉さん”“お兄さん”の到着をいかに心待ちにしていたかを目の当たりにすることでしょう。思わず顔がほころぶ場面は印象的です。童心に帰ってともに遊ぶことで、子どもの可愛さに気づき直し、自分の小さい頃にも思いをはせることでしょう。
また「親の気持ち」にも気づくはずです。高校生は、それまで当たり前だった親の存在を対象化していける年齢です。親に対する感謝の気持ちを自覚するきっかけにもなることも期待されます。“将来自分も親になるんだからちゃんと生きていこう”といった想いも抱いてくれるのを期待しています。

 

湘南学園が「総合学園」の利点を生かして長い間続けてきた独自の体験授業です。学園幼稚園の先生方の多大なご協力とサポートを受けてこそ成り立ってきました。この訪問実習をこれからも大切に続けていきたいと思います。