第795回 “感情の整理”が上手な人になるには(2)
後期中間試験の第3日です。今日の通信は、昨日からのつづきです。
精神科医・和田秀樹先生の記したこの本は、学校の人間関係に悩む若き中学生や高校生にも、また年を重ねて人生の後半を生きる我々にも、具体的で有益なヒントや励ましを届けてくれます。この本の全体像を示すために、目次の中から紹介いたします。
序章 成功する人はこんな「感情の整理」をしています
・ 「不機嫌」はなぜ人生の敗因となるのか
・ どんなに偉くても「不機嫌な人」は幼稚に見える・・・・・・など
第1章 あなたの感情生活を支配する「法則」がわかる
・ 対人関係がうなくいかないのは「こんな顔」「こんな表情」
・ 自分の性格を認めない人は、「悪感情」を乗り越えられない
・ 感情生活を貫く「作用・反作用」の法則がある
・ 敵をつくらない感情生活、敵をつくる感情生活・・・・・・など
第2章 不機嫌な人は「自滅の法則」に支配されている
・ 「他人が察してくれる」という甘えが不機嫌の原因
・ さっさと謝る人は、なぜか老化しない
・ 感情の切り替えがうまい人は、ゆったり生きられる
・ 一週間に三つ、楽しいことを探そう・・・・・・など
第3章 「嫉妬」はもう卒業しましょう
・ 向学心のある人には「嫉妬」がない
・ 前向きでない人が「嫉妬」や「うらみ」に取りつかれる
・ ガードを固めないことが「いい気分の生活」になる
・ どんな人にも悪感情の泥沼、もつれがある・・・・・・など
第4章 「心」の掃除は簡単にできます
・ 心のゴミはため込まないうちに掃除しよう
・ 白か黒かの「二分割思考」は、心の負担になる
・ 「忘れ上手」は「感情の整理」が上手
・ 「よくやっている自分」をことあるごとに褒める・・・・・・など
第5章 周りに好かれる人の魅力は「機嫌のよさ」になる
・ 未熟な自分でも「自分」をさらけ出してしまおう
・ 「知らないこと」と「できないこと」を区分する・・・・・・など
最後の第6章は、明日のつづきで紹介します。読むにつれて、自分自身がふだん陥りやすい傾向を確認したり、反省したりする箇所がいくつもありました。ここは何とかクリアーしているかなとか、少しは以前より成長したかな、と安心できる部分もありました。
たぶん読者それぞれに、身にしみる部分があり、身近な家族や友人や同僚のことを思い出して、まさにあの人のことじゃないかと肯いたり、読ませたくなったりする箇所を見つけることでしょう。何かあった時に、ここを読み返そうと思える「座右の銘」が見つかるかもしれません。明日は、特に印象的だった助言や指摘の中から具体的にふれたいと思います。