第797回 中学生対象の「道徳教育の時間」を実施

2013年12月6日

高校生は、後期中間試験の最終日になります。中学生は、すでに試験が昨日で終了しています。前期と後期の中間試験の翌日には、中学生対象の「道徳教育の時間」を設けています。本日はその概要を紹介します。

 

この時間は、日常生活や学校生活でおこる様々な人間関係の問題を扱い、関連する映画を観たり、社会で活躍される方々の講演を聞いてきました。中学生がマナーやモラルの問題をより深く、共に考え合う機会にするのが目的です。

昨年度までの2年間は、東日本大震災を主題に、被災地へ救助や復興支援に赴かれた方々、現地で被災後に活動を続けてこられた方々から直接にお話を伺ってきました。今年度は、各学年でそれぞれに企画を組むことにしています。 前期には、中1と中2はいじめの問題、中3は思春期の性の問題に焦点をあてました。後期は、全学年ともいじめの問題をテーマとし、中学生が皆明るく楽しく学園生活を送れるよう、問題意識を深める機会とします。中1と中2は前期と内容を入れ替え、中3は中1と合同で映画を鑑賞します。

 

中学2年生は、NPO法人・湘南DVサポートセンターのご指導により「いじめ防止プログラム」を受講します。DV・虐待・いじめなどの被害を受けた女性や子どもの支援に取り組んでいる団体です。日常の人間関係について振り返り、ワークショップを通して自尊感情を高めることを学び、暴力によらないコミュニケーションの方法を身につけていく機会となることが期待されます。

中学3年生と中学1年生は、映画「青い鳥」を鑑賞します。重松清の小説が原作で、吃音の臨時教師と彼が派遣されたある中学校の生徒達との交流を通して、いじめ問題に真正面から取り組んだ作品です。本校ではもう何度か上映してきており、毎回大きな反響と静かな感動を呼びました。主人公の竹内先生が生徒達と我々に真っ直ぐに深く問いかける「本気の言葉」に注目してもらいたいです。

 

中学生の皆さんが、今後の生活につながる大切な視点や課題に気づき、心に受けとめる有意義な時間となることを期待しています。