第836回 バレンタインデーにちなんだ問題提起

2014年2月14日

今日は2月14日。バレンタインデーです。

本校でも毎年、たくさんのチョコレート菓子が交換されています。女子はかなりの労力をかけて手作り品を用意し、クラスや部活の人達に配ります。先生方もお裾分けにあずかります。
一方では、作って配ったチョコと同じくらい大量の“友チョコ”を持ち帰るそうです。しかもそれらの“友チョコ”はほとんど食されぬままに廃棄される現実もあるそうです。

 

そこで本校の教員たちがこのような状況に対して一石を投じました。ESD推進委員会など女性のメンバーが中心となって、楽しく考えさせるイベントを組んでみたのです。ESDとは「持続可能な社会のための教育」の意味であり、国連やユネスコ、日本の文部科学省も推進し、本校の総合学習が統一して掲げている教育理念です。

第一弾は、10日にカフェテリアで昼食時に行われました。「児童労働について考えるフェアトレードチョコカフェ」が開催されました。“甘いチョコレートの苦い真実~バレンタインデーの前に考えてほしいこと~”という題で、社会科の池田先生がパワーポイントを使ってレクチャーをしました。クイズも交え、地域のお店も紹介しながら、チョコをめぐる先進国と途上国の経済的なつながりにも目を向けられる興味深い内容でした。総合学習でお世話になったNPO・NGOの協力を頂いています。フェアトレードチョコの試食を行い、参加した女子も男子も大勢購入してくれました。(詳しくは「学びBLOG」へ!!)

今日は第二弾になります。映画『バレンタイン一揆』の上映会を、放課後にカフェテリアで行います。この映画は、世界の児童労働の実態を調べ、改善に向けた様々な行動に取り組むNPO法人が制作したものです。

 

今回は身近で切実なテーマをきっかけに、在校生達に問題提起がなされました。生徒達にも声をかけて実施へ向けた取り組みへの参加が促されていました。次年度以後も、生徒主体の“ESDカフェ”が実施されていくことを願いとして、新たな取り組みが継続されていく予定でいます。