第90回 今日から前期期末試験がスタート

2010年9月13日

「残暑お見舞い申し上げます」という挨拶が、今年ほど切実な年は、今までなかった気がします。この週末は猛暑がぶりかえした地域もありますが、さすがにそろそろ夏も引退へ向かいます。
秋の訪れは、ふとした瞬間にも感じられます。夜には虫の音が、涼やかに伝えてくれるようになりました。わが家の小さな庭にも、なつかしい虫の音が聞こえる時期です。電気もテレビも消して、耳を傾ける時があります。

さて、前期期末試験が、本日から始まりました。今週金曜日まで、中学も高校も5日間連続で諸科目の試験が行われます。中学1年の例をとると、毎日2つずつ10科目あり、50分の試験が8つ、30分の試験が2つあります。

定期試験中は、出席番号順に着席し、学校で定めたルールに沿って、整然と受験します。毎時間、試験監督の先生が代わるので、「誰が来るんだろう」と一定の関心も集まるようです。直前までみんな必死の様子でノートやプリントに食いつく様子がうかがえます。
試験の終了後は、各学年の生徒諸君がそれぞれ一斉に大勢で下校するため、中高の専任教員のほぼ全員で下校指導を行います。学校前から駅周辺までいくつも のポイントに分かれて、下校する生徒達に声をかけながら、一般の皆様方に迷惑が少なくなるように努めています。中にはしばらく学校に残って勉強していく諸 君もいますが、あまり遅くならないように声をかけています。

中間試験の時の反省を踏まえて、それぞれめいっぱい追いこみに力を入れていることでしょう。試験準備を本格的に始めると、どの科目も予想以上に時間がかかることでしょう。
「定期試験の範囲に沿って、どの科目もなるべくパーフェクトに点検をやりきる」という努力は、この先の学習内容を身につける土台です。また将来の大学受 験へ向けての拠点にもなります。「秋の夜長」に腰をおちつけて、翌日のたたかいに備えて、悔いなきよう、納得できるまで総復習をやりぬいてほしいもので す。