第82回 中学2年の「PTA援助企画」について
「夏の花」というと、昔は「向日葵(ひまわり)」や「朝顔」をすぐに連想したものです。近年、真夏に咲く新しい売れっ子として「さるすべり(百日紅)」 を見かけることが増えました。鵠沼海岸駅から学校までの通学路でも、多くの家々の軒先に「さるすべり」の花が咲いています。「夾竹桃(きょうちくとう)」 と並べて植えているお家もありました。 「さるすべり」の花は、濃い紅、淡い紅、それに白色などです。今年の猛暑の中でもけなげに、「百日紅」の字のごとく長い間、咲き続けてくれます。 木の名前の由来は、幹の樹皮がどんどん更新され、スベスベしていて、「猿も登れず滑ってしまう」からですが、実際は猿は簡単に登れてしまうそうです。花 弁はちりめんのように縮れています。「さるすべり」に初めて見とれたのは、「大船フラワーセンター」でその群落を前にした時です。藤沢駅南口から近いある 商店街で、「白い花のさるすべり」が街路樹として植えられ、清楚な美しさに思わず立ち止まったこともありました。
さて本日は、昨日の10~12時に中高ホールで行われた、「中学2年・PTA援助企画」についてご紹介いたします。この取り組みは、湘南学園PTAのオ リジナルな企画で、おもに各学年を単位に、保護者の方々の希望や意向も受けて、講演会やアート教室など様々な企画が立てられます。学びの場でもあり、親睦 の機会ともなっています。
今回のテーマは、「わかりにくい思春期とどう付き合うか」というテーマで、日本女子大学心理学科教授の鵜飼美昭先生が、講師として招かれました。
中2という学年ならではのタイムリーな企画で、私もぜひ伺えればと思いましたが、他の業務がありはたせず、あとで中心となった学年の役員のお母様に概要を伺いました。それが素晴らしいお話で、間接ですがぜひここで紹介したいと思いたった次第です。
役員のお母様方の問題提起を受ける形で、鵜飼先生は、まずこの年代の子ども達の「わかりにくい思春期」の様々な事例とその見方について、次々と紹介され たそうです。先生は、我が子に反抗期が来るのは当たり前であり、来たなと、思ったらむしろお祝いしていいのです!との励ましをされました。参加者の皆さん の笑いが絶えない雰囲気がホールに満ちたそうです。先生はまた、親どうしが子どものグチや悩みを自由に話せる「座談会」の場が、とっても大切なことを強調 されたそうです。「ワルグチの会」から始まってもいい、打ち明け合っていく中で安心も知恵もわいてくるというのです。この会でも、最後に少人数のグループ になって自由に語り合う時間を設け、そこで出た報告にまた先生が応えるという、和やかな進行が工夫されたそうです。
参加された方々が心を軽くし、明るくなれるような、こんな会はとても貴重だと思われました。 役員の皆様方、会の準備と運営、どうもご苦労様でした。