第949回 Nコン2014ライブ~全国の優秀なコーラスを視聴!

2014年9月11日

明後日から始まる期末テストへ向けて、校内は「試験モード」一色です。

朝の電車の中で、私の前に座っていた中1の生徒が黙々と複数のプリントをチェックしていました。こちらに気づいて笑顔で会釈するとまた点検に余念がありません。試験前はこうした学園生諸君の様子に目を細め、エールを送るばかりです。

 

毎年この時期になると気になるテレビ放送の1つに、NHK全国学校音楽コンクールがあります。略して「Nコン」。第81回の今年は小・中・高の課題曲が揃ってとても魅力的です。2月のこの通信でも紹介させて頂きました(第845・846・847回)。
9月に入って全国各地域の「ブロックコンクール」も終了し、北海道・東北・関東甲信越・東海北陸・近畿・中国・四国・九州沖縄の各地区代表校が決定しました。Nコンのファンとして感激したのは、そのブロックコンクールに出場した各都道府県別の全代表校の「課題曲」と「自由曲」の合唱を、動画で視聴できるようになったことです。興味ある方々にぜひそのサイトをご覧頂きたくて、紹介することにした次第です。

Nコン2014(NHK全国学校音楽コンクール)
 

小学校「ゆうき」。中学校「桜の季節」。高校「共演者」。課題曲」の演奏にしぼって、各ブロックの金賞(全国大会へ出場できる)受賞校を中心に、気になる学校のコーラスをいろいろ試聴してみました。

同じ課題曲でもこうまで個性が違うのかと感心します。クラシックの名曲を様々な名演で聴き比べるのと同じ醍醐味を楽しめる思いです。まるで独りの声のように澄み切って完成度の高いハーモニーを大事にする学校もあれば、表情も手ぶりも自由に温もりあふれるヒューマンな合唱を大事にする学校もあります。リズムや強弱など素人の自分でも判るそれぞれのこだわりがあります。

“Nコン常連校”はさすがにどの学校も魅力的で、特にハイレベルの東北ブロック(審査発表前の講評も視聴できる)や関東甲信越ブロックでは、“この学校が全国へ行けないなんて可哀想!”と心が痛むケースも多々ありました。

 

全体を通じて、コンクールの最後に恒例となった「全体合唱」がどこでも最高に感動的です。半年間も練習してきた課題曲を、様々な想い出や苦労も思い起こしながら会場いっぱいにみんなで熱唱する姿が本当に美しいです。泣きながら歌っている児童や生徒もいっぱいいます。小学生・中学生・高校生それぞれ、表情も歌う様子もその世代だけが持つ輝き、オーラに接する思いになります。

全国コンクールのライブ放映は、10月13・14・15日、いずれも午後2時からです。その前のこの時期、合唱・コーラスが好きな在校生や保護者の方々にぜひ「 Nコン 」からサイトに入って、今年の「Nコン2014LIVE」コーナーに立ち寄ってみて頂きたいです。

コーラスを通じて人間どうしがつながる温もりは偉大なものです。心が洗われて優しい気持ちになれると思うのです。そして今年のNコン課題曲にも親しんで頂けたらと思います。