第1126回 「キャッチフレーズ」~言葉選びの大切さ
現代日本に生きる私たちは、膨大な情報に囲まれて暮らしています。商品やイベントの情報など、選択しきれないほど数限りない「広告」のメッセージもその中の重要な分野でしょう。今日は「キャッチフレーズ」の大切さについて述べてみたいと思います。
電車広告を見ていて、思わず身を乗り出すほど鮮やかな「キャッチコピー」または「キャッチフレーズ」を時々見かけます。今日の写真は思わず車内で撮影してしまいました。北海道北部のある自治体が発した人材募集の広告です。
「地域おこし協力隊たったの2名募集!(情熱順)・・・・・・牛が人の3倍住んでいる町」。何ともすてきでインパクトがありました。これからの「地方創生」にはこうしたしなやかなセンスや夢が必要だなと共感しました。さっそく応募した人達がいるだろうなとも思われました。
「言葉を選びぬく難しさと楽しさ」についてよく気づきます。職業的な専門家ももちろん存在する分野です。
わが生徒達も学校生活の中で「キャッチフレーズ」をどうするか、楽しく相談する機会がいろいろあります。体育祭や学園祭で今年のメインテーマや、体育祭の各競技とか学園祭のクラス参加のネーミングを考え出す時などは、言葉選びの良い体験機会でもあるでしょう。友達どうしで知恵とヒントを寄せ合い、全体像をイメージしてデザインするのです。
われわれ教員も、学園教育の魅力を広く学外にアピールするために、募集広報用のツールの作成で「キャッチフレーズ」選びに苦労することがあります。端的に、くっきりと、本質的なポイントを伝えてアピールする努力。情報化社会の中で誰もが鍛えていきたいスキルです。