第1132回 高校生の楽しむ音楽について

2015年6月24日

ある高校生と登校中に話していたら、休日に同じ部の仲間など4名でカラオケに行って、約5時間も熱唱したという話を聞きました。さすがに若い!とそのエネルギーに感心します。
友達や家族とカラオケによく行くとの話は、高校生や中学生からちょくちょく聞きます。手軽な娯楽としてカラオケは国民的に定着しました。海外にも広く普及している日本の文化です。

 

自分もカラオケは大好きですが、かつて高校時代にはまるでなかった世界です。高校生の頃には、別の形で皆が音楽を楽しんでいました。それはギターです。まだ広く大流行した時代で、おそらくクラスの過半数がギターをやっていたと思います。エレキもいわゆるアコギも共に人気で、自分もフォークギターを購入し、Fコードがなかなか押さえられずに苦労しました。休み時間の教室ではギターの上手なクラスメイトがいつも格好良く弾き語りをしていました。

その後自分も大学生の頃は、好きな歌手の楽譜を買ってコードチェンジを練習し、弾き語りのコピーを楽しんでいました。

 

当時は「フォークソング」から「ニューミュージック」へと主流が移行しつつありましたが、自分で作詞作曲して自ら歌う「シンガー&ソングライター」にあこがれる高校生がたくさんいました。歌もギターも上手な親友がいて、オリジナルな歌を収録したカセットテープをよくもらい感想をたずねられました。

卒業後も高校時代の友人が再会すると、誰かのギターで吉田拓郎等を仲間で熱唱しました。一方でクラシック音楽に詳しい友達がいて、入門向け名曲をカセットにダビングしてくれ手ほどきを受けました。それを機にクラシック音楽も大好きになり、学生時代はずっと追いかけていました。

 

音楽は人の心をつなぎます。ギターを囲んで皆で歌う文化は弱くなりましたが、今度はカラオケを通して親睦や交流が深まるのは新たな楽しみになりました。皆で歌えるソングに恵まれるとさらに盛り上がるものです。

今の高校生諸君とは世代の差があります。こちらが知らない歌手やアーティストの名前がたくさんあるのはしかたないですが、世代の差を越えるポピュラー音楽もいろいろあります。現在自分のイチオシはMr.Childrenです。新しいアルバムに家族皆で心酔しています。そのメッセージはきっと悩める高校生の生活や気持ちを温かく力強く後押しくれるものと信じて勧めています。