第1146回 湘南学園中高の旺盛で親身な夏期講習
夏休みが近づいてきました。教科の学習や大学受験において、この期間を有効に生かすことがいかに大切であるかは、繰り返し語られることです。“夏を制する者は受験を制す”という言葉にはたしかな実感があります。
本校では、毎年この夏休みを活用する夏期講習を旺盛に組んでいるので、今日はその概要を紹介します。
中学生は、夏休み前までの学習内容を集中的に総復習し、9月の期末試験にも備えて基礎学力をしっかりと鍛えることが主眼になります。
約6週間におよぶ夏休みのうち、お盆前後の2週間を除く前半・後半合わせて4週間の中高校内講習が設定されますが、中学生は第6週に英語と数学の講習を全員が受講します。受講クラスは成績別のグレード編成であり、午前中に70分授業を5日間受けます。午後は部活動や学園祭準備で学校に残る生徒も多くなります。9月の学校再開へ向けた「助走」にもなります。国語と社会と理科は、成績の厳しかった生徒達を指名で特訓する補習が行われます。第1週または第5週に60分授業を4日間受けてもらいます。
高校生については、全ての講座が希望制の申し込みになります。第1・第2と第5・第6週の午前・午後にまたがり、国語・社会・数学・理科・英語の講座が多数開講されます。大学受験をにらんでテーマ別や単元別に、また難易度の高い応用発展から基礎固めの復習中心まで用意されます。ネーミングも時には個性的で、「入試国語を斬る!」「苦手克服中国史」「場合の数・確率」「ハイレベル生物」「March読解講座」など具体的なタイトルが目を惹きます。
在校生の学力の到達と重点課題をよく知る本校教員だからこその内容であり、生徒諸君は自分の課題意識に合わせて選択できるようになっています。申し込み人数が多くて同じ内容を2回に分けて開講する場合もあり、講座数は全体で80近くにおよびます。
以上の校内講習に加えて、希望制の高校合宿講習が第2週に4泊5日で実施されます。富士山麓の涼しく自然豊かな環境で、講義棟や自習室、各自の個室など施設に恵まれ、文字通り「勉強漬け」の生活を体験します。今回も約70名が参加します。
「自学自習・自調自考」が合宿講習のコンセプトであり、各教科・科目の授業に加えて、深夜までの自習タームが数ラウンド設定され、大学受験へ向けた学習リズムの確立へ向けて展望と意欲を深めることが期待されます。
校内講習は無料ですが、こちらの方は宿泊費と交通費を負担してもらいます。この体験で弾みをつけて、その後の勉学を軌道にのせた先輩達を多数見てきました。現役大学生である先輩のサポーター参加にも恵まれています。合宿参加者に育まれる連帯感と切磋琢磨を期待しています。