2015年度 カナダセミナー6日目

2015年7月27日

 カナダセミナー6日目。今日は、英語の授業ではなく、バスに乗って湖やバンフという町に行きました。朝は、いつもより1時間近く早く集合しました。そのせいか生徒たちは、とても眠そうな顔をしていました。これも時差ぼけがなくなって、こちらに少しずつ慣れてきた証拠だと思いました。バスが出発すると、多くの生徒が寝てしまい、はじめは静かなバス道中でした。

 今回行った場所は、正式にはバンフ国立公園というところで、北アメリカ大陸西部に位置するロッキー山脈の一部です。世界遺産にも登録されており、湖、川、森と自然がとても豊かな場所です。野生動物も多く、国立公園内の高速道路には野生動物専用の橋があります。今回は、珍しく野生の小熊を見ることが出来て、生徒たちは驚いていました(すみません、写真ではちょっとわかりにくいかもしれません)。今回小熊を見たときは、小熊のまわりに観光客が車を止めていました。観光客の中には野生動物に餌を与えてしまう人もいるそうで、そのため野生動物が餌を求めて人里に降りて来たり、人を襲うこともあり、それが問題になっているそうです。

 またこの国立公園で印象的なのが、湖や川の水の色です。氷河から溶け出した岩粉によって、独特なエメラルド色をしています。今日訪れたLake LouiseやPeyto Lakeは天候にも恵まれて、エメラルド色がとても綺麗に見えました。カナダ人の先生が教えくださったのですが、国立公園内の氷河は、近年の地球温暖化が原因で氷河が急速に溶け出してしまっているそうです。国立公園内では年ごとに氷河の広さを計測しており、最近の研究によると、このままでは100年も経たないうち将来氷河がなくってしまうそうです。それにより、カナダの農業、林業、観光事業だけではなく、生態系、水質に至るまでの多方面に深刻な打撃を与えることが考えられるそうです。そしてそれによる経済的な影響は、カナダだけでなく全世界に及ぼします。地球温暖化。我々地球に住む人類が全員で取り組まないと解決できない問題だと、改めて考えさせられました。

 午後は、バンフの町を観光しました。バンフは、夏は登山、冬はスキーでにぎわい、温泉もある保養地でもあります。レストランやお土産屋さんが充実しており、生徒たちは思い思いに行動していました。中には、マンガに出てきそうな大きなキャンディーを買ったり、カナダ名物のメイプルシロップを買ったりしていました。カナダ人のアシスタントの女の子が、Fudge(ファッジ)というお菓子を教えてくれました。Fudgeはハリーポッターでも出てくるイギリスのお菓子で、主に砂糖、バター、練乳、シロップから出来ています。カナダのFudgeはメイプル味で甘いものが好きな子は、美味しいと言って喜んでいました。甘いものが好きな方は、是非お試しください。

 明日から週末です。生徒たちはそれぞれホストファミリーとどのような時間を過ごすのでしょうか。月曜日に、どのような週末を過ごしたのかを聞くのを楽しみにしています。