オーストラリアセミナー その5
湘南学園中高オーストラリアセミナーの6日目の報告です。
今日は、朝からノックス校のバディーの生徒達と一緒にメルボルン市内観光に出かけました。
まず、僕達が到着したのは、ユリカタワーというメルボルンで一番背の高いビルディングです。このビルディングは、実は、会社のオフィスが入っているビルではなく、最上階の展望台を除いては、すべての階が一般人の居住のための部屋で、世界で一番背の高いマンションなんだそうです。そのユリカタワーの88階の展望台からは、F1メルボルングランプリのサーキットコースや世界で一番大きなスタジアムのメルボルンクリケットグラウンドや、全豪オープンテニスの試合会場やメルボルンハーバーなど、メルボルン市内が一望出来ました。ただ、残念なことにこの時間帯は雨で、あまりいい景色が見られませんでした。それでも、子ども達はみんな、ヘッジと呼ばれる最上階から床が透明な部屋がビルの横に飛び出る施設に乗って、その怖さをとても楽しんだりしていました。
ユリカタワーを降りると雨も止み始めて、冬のメルボルン市街を流れるイェラ川沿いを散歩しながら、メルボルンの中心のとてもおしゃれな駅舎のフリンダーズストリート駅や演奏会場やビクトリアガバメントの建物や教会など、目に写る珍しくて美しい建物に見とれながら、僕も生徒達もメルボルンを歩いていることに幸せをかみしめていました。「もう決めました!2月3月は絶対に中期留学します。もう来るしかありません!」とサトキくんが繰り返して言うと、サトシくんも相当彼のパートをノックス校に持って行かれてしまったようで、真面目な顔をしながら「俺も来たいよ!」とうなずいていました。
お昼ご飯は、フードコートでそれぞれが好きなものを買って食べましたが、インド料理・中華料理・イタリア料理・トルコ料理・日本料理などなど、さすがは異民族の国であるオーストラリアだけあって、そこで売られている食事はまさに国際色にあふれていました。自分が買ったものを「それ頂戴」「これ頂戴」と言いながら仲良く分け合って食べてるグループもあり、とても楽しいランチタイムを過ごすことが出来ました。
午後は、まずは、世界一大きい球技場であるメルボルンクリケットグラウンド、通称MCGに行きました。そこでは、2つのグループに分かれてガイドさんによるツアーがありました。通常のサッカー場の2倍の広さのクリケットグラウンドでは、クリケットの他にフッティーと呼ばれるオーストラリアフットボールやラグビーやサッカーの試合も行われます。オーストラリア代表と日本代表のサッカーの試合もこのスタジアムで行われたこともあり、日本代表選手が使ったロッカールームやインタビュールーム、試合前に両チームのキャプテンや監督が打ち合わせを行ったミーティングルームや試合後のアフターファンクション(試合後に両チームの検討をたたえ合うためのレセプション)を行う部屋など、グラウンドだけでなく、いろいろな施設も案内して戴きました。最後に通されたのはVIPルームですが、そこは年間の会費が15万オーストラリアドル、日本円にして、現在のレートでいうと1ドル92.67円ぐらいでしたから、約1,400万円もかかり、その上、1年で26名しか会員になれないのですが、会員になりたくて待っている人がいるため、今申し込みをすると会員になれるのは約30年後だそうです。いやぁ~、驚くばかりです。そのガイドさんの説明を聞くのは、オーストラリア人特有の早口とオーストラリア独特の表現混じりで、聞き取るのにとても苦労しましたのですが、普段から英語のラップも聞いているマリカちゃんの耳にはスラスラと入ってきたそうです。恐るべしマリカちゃんの英語力!ここで一つお詫びがあります。ツアーが2グループに分かれて行われたため、申し訳ないのですが、ここでの写真は僕と一緒のグループの写真だけしか送れませんので、ご承知おき下さい。
MCGの次は、テニスの4大世界大会グランドスラムの1つである全豪オープンテニスの試合会場施設に行って、もちろんメインのセンターコートではありませんが、そこで実際にみんなでテニスをしました。メインコートではなかったですが、テニスコートは、フェデラーやシャラポアがプレーしたものと同じ素材のあのブルーの床でした。テニス体験の最後には、学生時代、20歳以下全日本テニス選手権で優勝経験もあり、現在テニスのインストラクターをされている方をお母様に持つヒナコちゃんとテニスが上手なアレックスが男女混合ダブルスを組み、ノックス生のテニスチームの二人と対戦しました。このレベルの高い国際試合に僕達はついつい見とれてしまいました。「マジでヒナコかっこいい!」との驚嘆の声が飛び交っていました。
テニスをした後は、ここでも施設内見学ツアーに参加しました。今回のガイドの方は若いイケ面のテニスプレーヤーであったこともあり、彼の英語はMGCの年輩の方よりも聞き取り易く、とても良いリスニングトレーニングになったのではないかと思います。ロッカールームでは、フェデラーが2回使ったNo.4のロッカーを触ったり、彼が実際に座ったインタビュールームで写真を撮ったり、壁に書かれた日本のニシコリ選手のサインとメッセージを見て興奮したり、メルボルンでなければ出来ない経験をたくさんさせてもらいました。ニシコリ選手の寄せ書きにも書いてあった言葉ですが、「ありがとう、オーストラリア!」を生徒達も心の中で叫んでいたことと思います。
さて、明日と明後日は、生徒達はホストファミリーと一緒に過ごします。The best thing about my stay with an Australian family was that the parents treated me just like their daughter. というような思いが出来ますように、生徒達には、どこかに連れて行ってもらうだけでなく、何か家のためにお手伝いをしたり、または、お寝坊して叱られて、ちょっといやな思いをしたりすることなども含めて、2日間をメルボルン居住民になりきって過ごしてもらうことをちょっぴり期待してみたいと思います。