オーストラリアセミナー その7
湘南学園中高オーストラリアセミナーの10日目の報告です。
今日は、ティナ先生のご主人のジョンさんが、勤めていらっしゃった「Davy Pumps」という主にポンプを作っている会社に訪問させて戴きました。Davy とは、サトシくんがこの会社に入るなり、社員の方に“Is Davy the name of the founder of this company?” と尋ねると、Yes という返事が返って来ました。つまり、この会社の設立者のお名前でした。実は、ジョンさん、この会社を先週の金曜日を最後に退社されたのですが、退社の理由はヘッドハンティングで、オーストラリアでは全く珍しくないことなのだそうです。
この会社は、4つのRを会社運営のテーマに掲げ、Refuse(工場内からゴミを出すことを拒絶し)、Recycle(ゴミを再循環させ)、Reuse(ゴミを再利用し)、Reduce(コストを削減)することを追求しながら、3つのP、それは、People(人を大切にし)、Planet(地球を大切にし)、Profit(利益を上げる)ことをモットーとしているということでした。そして、オーストラリアの国民一人一人にこの会社の製品の何か一つは行き渡るようなことを目指して製品を開発販売しているのだそうです。会社の方の英語による説明は、結構難しかったのですが、この会社の普段はエンジニアをしているメルボルンの名門モナーシュ大学出身のレオさんという方が湘南学園生のために来てくれて、わざわざパワーポイントを使った日本語によるプレゼンテーションも行ってくれました。レオさんは、大学で、専門はテクノロジーで、外国語学習として日本語を選択し、4年間学習したそうですが、その日本語力の質の高さに、学園の生徒達はびっくりして、Why can you speak Japanese so well? とミナミちゃんが興味津々に尋ねていました。生徒達が、彼のあまりの日本語力の素晴らしさに感心していると、「そんなにすごいと言わないで下さい。照れちゃいますから。」などど、これまたお茶目な日本語も彼の口から飛び出るなど、彼の日本語は学園生達にとってとても大きな刺激になったようです。
デイビーパンプス社訪問の後は、ノックスの町中にある Market に行きました。ショッピングセンターなどどは違って、広いスペースにいろいろなものが売っているまさに「市場」というそこにいるだけで楽しくなるような素敵な雰囲気の場所でした。マリカちゃんがホストファミリーから「市場へ行って買い物するならねぎるとまけてくれるよ!」と教えてもらったらしく、それを実践して楽しく買い物をしていました。このねぎってもらう話をしていた時に、リョウガくんが「この前買い物をした時、中国系の店員さんが日本が好きだったらしく、36ドルの品物を20ドルでいいよといってまけてくれましたよ。」とニコニコして言っていました。タミちゃんやサナコちゃんなどは「先生、全然無理無理。時間が足りなぁ~い!」と言いながらマーケットでの買い物を楽しんでいたようです。
火曜日は毎週、お昼の休み時間が普段よりも長くて1時間ありました。そして、午後の授業は4時間目で終わりました。4時間目の授業は、ノックス小学校で美術の授業参加だったのですが、こちらの方は、小学校の子ども達が黙々と作業に取り組んでいたため、あまり、英語による交流は出来ませんでした。授業は最後に、学園生一人一人からお土産で持ってきていた扇子を児童達にプレゼントするととても喜んでくれました。彼らの前でちょっとしたコインの手品を披露すると、これにもとても興味を持ってくれて、これらの時間帯では、学園生もノックス小生も一緒になって写真をとったり扇子や手品を楽しんでくれていたようでした。とにかく、ノックス小学生はしっかりしているし、かわいらしいし、いろいろと話しかけてくれたり面倒を見てくれたり、彼らと過ごす時間は心が和みます。
今日の放課後は、ノックスシティーという大きなショッピングセンターに、ノックス校から歩いて6名の女の子達がお買い物に出かけてみました。しか~~~し、ショッピングの最終になんと、There was a power cut at the Knox City! つまり、停電になってしまいました! これも帰国後は、メルボルンでの旅行のエピソードの一つになることでしょう。