第1239回 全校朝礼と年頭の呼びかけ

2016年1月9日

今日から、平常授業が再開されました。心機一転、集中して臨んでほしいものです。

来月の中学入試に向けて、「冬の学校見学期間」も今日から始まりました。

 

本日は、昨日の全校朝礼について紹介します。校長の話、運動部や文化部の表彰、教育実習生の挨拶を行いました。表彰は、剣道部、バレーボール部、ハンドボール部、テニス部、理科研究部、将棋部、書道部と書写授業関係でした。

私からは年頭にあたり、世界や日本のこれからについてお話をさせてもらいました。

今年の夏に18歳選挙権がスタートされます。様々な課題をかかえるこの社会を、将来築き直していく主役は若い世代の人たちです。在校生の皆さんが、持続可能な社会の担い手として活躍し、社会の進歩に貢献することを願って、世の中の動きに日頃から目を向けてほしいと呼びかけました。

昨年末にパリで開かれた「COP21」に注目してもらいました。連続テロ事件で多数の市民が犠牲になった直後に開催された国際会議です。地球温暖化を人類全体で抑えこむ新たな方策がテーマでした。“沈みかけた地球船の中で乗客同士が言い争うだけでは皆で破滅へ向かうだけだ”という自覚が広がり、様々な努力が実って「パリ協定」が結ばれました。あの「京都議定書」の行き詰まりを受けて、今回は先進国も途上国も「共通の差異ある責任」をはたそうと、画期的な目標が合意されました。

 

全世界は猛烈なグローバル競争に明け暮れてきました。利益や効率が最優先される中で、格差や貧困が広がり、絶望や憎悪が深まってテロが世界を脅かす現状にふれました。

若い世代に未来への不安が広がっています。だからこそ在校生の皆さんに、新たな希望の芽が育っていること、未来のたしかな展望も広がっていることに注目してほしいと語りました。「多様性とつながり」がキーワードです。この地球上には実に多様な文化があります。お互いに尊重し合い結び合って共存していけるはずです。誰もがその願いを持って行動できるのではないかと話しかけました。

本校は、ユネスコスクールとして、ESD(持続可能教育)の発展をめざしています。時には、生徒諸君の意見や問題意識も受けとめながら進めていきたいと思います。