1月・2月・3月 中高図書室から
あっという間に1年が過ぎ…今年度の本の貸出総計は3,084冊でした!昨年度の合計が2,138冊だったので、1000冊近く増加したことになります。
これには図書委員も大喜び。ハロウィンやクリスマスの企画など、少しずつ新しいことにチャレンジした成果が出たのでしょう。「本のむし」の編集もがんばりました。
「本のむし」(2015年後期中学生版、高校生版、POP版)
また、委員以外の生徒たちも、新刊の受け入れや廃棄処理などを積極的に手伝ってくれました。そのおかげで図書室の環境整備が順調に進んだことも、利用の増加につながったのだと思います。今では「何かやることある?」「仕事ためてるんじゃない?」と自分から聞いてきてくれる生徒たちに、とても助けられています。
そんな2015年度、貸出数1位の本は『おかんメール』でした。母親からの摩訶不思議?なメールの文面を集めたこの本はマジメな読み物ではありませんが、読んだ生徒は必ず笑顔になります。第2位の『ビリギャル』は、生徒いわく「本当に大学受験して合格した気持ちになれる」「自分の勉強法を見直そうと思える」そう。第3位の『火花』は抜群の認知度で、作者の又吉さんが好む太宰治にも関心を持つ生徒が増えました。作家としては有川浩さんが絶大な支持を得ています。
今年印象的だったのは、『世界のジョーク集傑作選』『絶対に行けない世界の非公開区域』『インドなんて二度と行くかボケ!…でもまたいきたいかも』や、『日本人の知らない日本語』『英国一家、日本を食べる』 など、「世界」や「世界と日本」についての本が人気だったこと。大人が「グローバル」と言わなくても、すでに彼らの目は世界に向かっているのかもしれません。
図書室ではこのような生徒の関心と、いま旬な情報・いま起こっている事とを、本というメディアを通して繋いでいく特集づくりに取り組んでいます。