第1286回 湘南の知性輝き気品あふれる湘南学園生を目指して~2016年度入学式~
前日の春の嵐から緩やかに回復し、少し光も差し込む穏やかな入学式日和となりました。208名の新入生と保護者の皆様、そして私たち教職員の願いが通じたのかも知れません。会場へ入場してくる新入生一人ひとりは、それぞれの胸に湘南学園中学校への大きな期待を膨らませ、「その先の自分」を見遣っているようにも感じられました。
川井陽一新学園長からのご挨拶に続き、中学校高等学校の新校長として自己紹介を兼ねて式辞を述べさせていただきました。その主な内容は次のようなものです。
はじめに、私がこの3月までの2年間、湘南学園小学校の校長として湘南学園教育の原点である初等教育から学び、新入生の皆さんと共に新1年生の気持ちで、ここ湘南学園中学校高等学校の発展のため力を尽くす決意であること述べさせていただきました。
次いで、新入生が思春期と呼ばれ、心身ともに大きく大人にむけて成長していく中学校高等学校時代にあって、グローバル社会が進展する日本と世界を視野に、自らの生き方=どのような社会貢献をしていくのか、自分の夢を大きく描き目標に向かって一歩ずつ確かな歩みを刻んで行くことの大事さをお話しました。
そして、今年は東日本大震災5周年にあたり、改めて皆さんと同年代でありながら、卒業式、入学式もままならず、また永遠に学ぶ機会を失ってしまった方々が数多くいたこと、そして未だ復興は途上にあることなどに想いをいたし、しっかり記憶にとどめて欲しいということをお願いしました。
その上で、3つのことをお願いしました。
1つは、湘南学園82年の歴史に学び、「建学の精神」の意味を考えてみよう、ということです。
2つは、クラスや部活の仲間と話をすること、「対話」をするということを大事にし、クラス、部活の一員という気持ちを強くもって積極的に関わって欲しいということです。
3つは、社会に起こる様々な事柄に、あくなき興味関心=探究心を発揮し、「なぜだろう」という疑問を大切にし、学習と自主活動に大いに励もうということです。
新入生の皆さんは、幼小中高を併せ持つ総合学園である湘南学園の一人、つまり「チーム湘南学園」の一員としてスタートラインを踏み出しました。学ぶということが新入生の皆さんにとって喜びとなるように、私たち教員も大いに努力をします。教員も皆さんと同じように成長していく存在なのです。皆さんと共に、楽しく、意味ある学びの空間を、ここ湘南学園中学校からつくっていきましょう!と結びました。