【 2016年度:第2回English Camp 】第2日目
English Camp の第二日目は、最終日の発表に向けて、学習にもいよいよ熱が入ってきました。外国人講師の先生方の自国文化のプレゼンテーションを様々聞き、真剣にメモを取る生徒たち。
“英語でそのまま聞き理解する”ことが自然にできるようになってきました。“What time did you get up?”の過去形や“You don’t have to~”、“○○ is missing.”の表現は、まだ未学習の中学一年生ですが、なんと二日目にして聞き取り、理解し、使えているのです!知らず知らずのうちに、彼らの中の“英語の領域が広がっている”ことを感じさせてくれます。日本人スタッフや教員が英語で話しかけると、するりと英語が出てくるだけではなく、友達同士の会話の中にも英語が自然と入り込んでいる状況がみるみる増えてきているのです。生徒たちと先生方との楽しそうな会話の様子を見ていると、“伝えたい”という気持ちが膨らんだ結果なのだと実感します。
外国人講師の先生方も、生徒たちの期待に応えるべく授業に常に情熱を注いでくれています。
午前中のLessonでは、先生方がそれぞれに自国について熱く語ってくれています。キース先生の授業では、ジャマイカについて教えてもらいました。ジャマイカのパティというパイ生地包み焼きは人気で、よく食べられる軽食だと写真付きで説明されました。サム先生はイギリスの簡単な歴史、イギリス人がミステリー好きであることについて具体的な例も交えつつ教えてくれ、最後に「イギリスのゲームをしよう!」とジェンガを取り出しました。これには生徒たちもびっくり!自分たちのよく知るジェンガが、イギリス人によって作られたなんてと興味深々。アフリカに住んでいたイギリスの女性が、現地の遊びからアイディアをもらってつくりあげたそうです。現地ではスティックを使っていたんだよ、との説明に驚きの声があがりました。
自国の曲を演奏してくれたり、アカペラで歌ってくれたり、CDや映像を駆使してくれたりと、周到な準備をして“生徒たちに伝えよう”としてくれる先生方の情熱が、生徒たちの心に強く響いていました。
一生懸命に授業に取り組む生徒たちは、昨日に引き続き、15分ずつのわずかな休み時間に全力で芝生を駆けまわっています。施設で自由に使える遊具を一目散に取り出し、バドミントンや野球、ドッジボールに興じる生徒も多く見られます。授業開始の数分前には時間をきっちり守り、片付けをして教室に戻るのです。「集合が速い!すばらしい!」と施設やスタッフの方々から絶賛の言葉を今年も頂いています。
昼食後は、13時から午後の授業が始まります。中学1年生のBasic Courseは、屋外で先生方とスポーツを楽しみます。10分~15分ごとに各先生のポイントに集まり、ドッジボールなどを楽しみます。14時からは中学2年生のMiddle Courseがsports activitiesを楽しむ番です。この時間帯は、身体を動かしながら英語を学びます。動きと連動させて言葉を学ぶことにより、英語がより身に付きやすくなるようです。
午後のlessonでは、日本を説明する授業も行われます。“Do you know takoyaki?”“Sorry, I don’t know.”などのやり取りから、たこ焼きの説明し、日本文化を伝える練習を行います。学校行事、七夕、盆踊りなど日本独特の風習を、どうやって説明すればいいのか。最初は戸惑っていた生徒たちも、先生方の巧みなメソッドで、少しずつ理解し説明ができるようになりました。理解が追い付かないという生徒は、同じクラスの仲間たちのサポートによって理解できるようになります。「寿司?野菜?肉?」という問いが一瞬うまくつかめなかった生徒に対し、周りの仲間が“Fish! Fish!”と声をあげます。それに背中を押されて「なるほど!」という表情で答える生徒を見て、仲間と共に学び合うことの大切さを改めて感じさせられました。生徒たちは仲間同士で学び合うこと、助け合うことの大切さを、このEnglish Campを通して確実に実践しています。
2つのチームに分かれて英語反射を鍛えるアクティビティ、歌詞の音読でポイントを競い合うアクティビティなど、午後のactivityは常に多彩なメニューが用意されています。言われた質問を瞬時に理解し、答えをできるだけ早く口に出すというスプーンでボールを運ぶゲームでは、即興的なスピーキング力が鍛えられます。2チームに分かれ歌詞の音読をするアクティビティでは、読み方を一音一音丁寧に教わり、音とつづりを結びつけることを学習します。歌の歌詞は、あの有名なAnnyに出てくるtomorrow。授業中に英語で一緒に歌い、曲の雰囲気に浸った生徒たちが授業後も自然と歌詞を口ずさんでいる姿が多くみられます。どちらもゲーム感覚のアクティビティですが、OKをもらったときの達成感もあり、生徒たちの楽しそうな笑い声が絶えませんでした。チームの仲間を助け、また仲間に助けられながら学び合う生徒たちの姿に頼もしさを感じます。彼らは一人で学ぶよりもはるかに多くのものを身につけているようです。
夕食後は、最終日となる翌日の発表準備の原稿作りに、生徒たちは懸命に取り組んでいます。最終日のコンテスト形式となる生徒一人一人のpresentationが、今から非常に楽しみです。