2016年度 ポーランド・リトアニアヒストリーツアー最終日

2016年9月1日

<最終日>
朝、駐リトアニア日本大使館を表敬訪問をしました。重枝大使ご自身がご対応してくださり、とても充実した時間となりました。
その後、KGB博物館に行きました。見学時間はあまりなかったのですが、地下の監房・拷問室・処刑室などからは強烈な衝撃を受けた生徒も多かったようです。
昼食をとり、ビリニュス空港に行き、ずっとお世話になった早稲田大学千畝ブリッジングプロジェクトのお二人と別れ、帰国の途に就きました。
そして、8月27日の昼過ぎ、たくさんの経験や思い出を抱え、羽田空港に無事到着しました。
 
このツアーでは、ポーランドやリトアニアという、多くの日本人にとってはあまりメジャーではない国を訪れますが、特に、リトアニアは2回のホームステイをへて、より身近なものになったことでしょう。
 
「アウシュビッツ」「第九要塞」「パネリアイの森」「KGB博物館」などの人類が経験した悲しみの跡をたどるというダークツーリズムの側面から、そして、リトアニアの人々も強い敬意をもっている杉原千畝の行動に見られる一筋の光から、現地に立つからこそ感じられたことも多々あったことでしょう。過去のこととしてだけではなく、現在、そして持続可能な未来のことを考えるための「何か」を得てもらいたいというのが引率教員の願いです。自分事とするのにはある程度の時間がかかるかもしれませんが、その種は蒔かれたことと思います。今後、成果発表会などを見据えながら、まとめていきたいと考えています。

ツアー全体についての生徒たちの感想を掲載します。



【M.Y】
今回で、一番良かったのはホームステイ先の家族と、単語ながらも会話ができて、伝えたいことが伝えられたことです!写真とかたくさん撮ってくれてものすごく良い経験をしました。
大人になったら、住みたいなと思いました。
昔みたいに大量虐殺はない、それはものすごく自分たちは、平和なんだと感じました。
【S.N】
今回のヒストリーツアーで一番楽しかったのは、ホームステイです。行く前では、一番心配していたホームステイですが行ってみるととてもホームステイの家族がとても親切で色々なところに連れて行ってくれてとても心配していたとは思えないほど楽しかったです。
カウナスのホームステイは、行く前からメールのやり取りをしていてそれも楽しかったです。そして、脱水症状になったときも心配してくれました。トランポリンにも連れて行ってくれて嬉しかったです。
ドルスキニンカイのホームステイでは、日本にはあまりないセグウェイに乗りに行かせてくれたり家族のみんなとボードゲームやLEGOをしたりできてとても楽しかったです。
次に、今回のヒストリーツアーで一番の印象に残ったのはKGB博物館です。処刑場では、その場所でどのようにして殺されたかが鮮明にわかる動画が流れていて簡単な裁判をして有罪になったら次の部屋で頭を撃ち抜かれるというものがながれていました。僕は、とても怖くなりすぐに処刑場を出ました。そして、その上の階の展示は見ずに外のベンチに座っているほど怖かったです。
ヒストリーツアーに参加して良かったことは、ユダヤ人虐殺についてよく知れたことです。リトアニアにあった森では、98%のユダヤ人がナチスドイツとリトアニア人に殺されたと知って驚きました。怖いのはアウシュビッツ収容所だとばかり思っていましたが一番のひどかったのは、KGB博物館でまさかあんなひどいことがあったと初めて知りました。
今回のヒストリーツアーに参加してとても良かったです。
【R.T】
今回のリトポーツアーについて、自分はリトアニアの歴史や生活を沢山知れて本当によかったと思う。自分の当初の目的はただリトアニアの歴史を知りたいだけであってリトアニアの生活までは知りたいとは思っていなかった。しかし、実際にホームステイなどを通じてリトアニアの生活が知れて良かったと最後には思った。来年はこのツアーに参加出来るかはわからないが私的に行けたらまたリトアニアに行きたいと心から思った。また、まだリトアニアに行ったことのない友人にはリトアニアの人々がみんな優しくてとても親切な事を是非教えたいと思う。
【M.K】
今回のリトアニア、ポーランドセミナーでリトアニア、ポーランドの良いところや暗い歴史も知れてとても良かったと思いました。またホームステイでは言葉の壁はありましたがとても楽しい時間を過ごせて非常に良い体験になりました。また機会があればこのセミナーに参加したいと思いました。
【K.T】
ツアー全体を通して僕が学んだことは、ユダヤ人と現在の難民が似ているためこの歴史を勉強することは難民の数が最も増えている今重要であることと、人を物として判断してしまったときに人は人に信じられない行動をとるため、人をきちんと一人の人間として認識することと、リトアニアは今後ヨーロッパの中で重要な国になるため、リトアニアの人と交流を深めることはとても重要な事であるということでした。また、今回のツアーではたくさんの疑問点が出たため、日本に帰ってから調べることも必要なので、テストが終わった頃に色々と調べようと思っています。そして、ホームステイの話をすると、ホームステイは今回2家族受け入れてくれたのですが、行く前は日本についてよく知っている人が受け入れてくれているのかと思っていたのですが、実際は日本についてあまり知らない家庭だったことに驚きました。つまり、僕がその家にホームステイをすると、その家の人はその人を日本人として見るため、日本全体を背負って行っていると思うととても不思議な気持ちになりました。
【S.S】
今回、僕はこのツアーに参加して、たくさんわかったことがあったと共に、疑問に思ったこともたくさんありました。そして、感謝したい人もいっぱいいます。わかったことは、ホームステイなどで感じた、外国の人でも、ジャポンの人たちと同じ様に、心はとっても優しいということです。例えば朝ご飯や、夜ご飯を、自分達の好きなものにしてくれたり、お土産をたくさんもたせてくれたり、飲み物を買ってくれたりととても優しくしてくれました。やっぱり外国でも、人の心というものは変わらないのだと思います。
そして、疑問に思ったこともたくさんあります。それは逆になんでこんなにも自分によくしてくれるのか?向こうから見れば、普通の日本人なのに。これは、まだ自分でもわかりません。
そしてアウシュヴィッツやKGBなどに行ってわかったことは、人間は、いつでもこんなことをしかねないということです。最近、1人の男性が施設を襲撃し、たくさんの障害者さん達を殺したというニュースがありました。これは、このユダヤ人大量虐殺と同じだと思います。なぜなら、障害者をユダヤ人と見立てると、この男性は、ユダヤ人(障害者さん達)が居なくなれば、日本が平和になるのだと考えていたからです。ヒトラーも、ユダヤ人(障害者さん達)が居なくなれば平和になると考えていたのです。皆さんの心のどこかにも、こういう心があるかもしれません。しかし、この様なことは絶対してはいけません。今後この様なことが無いように世界が進んでいってほしいなと思います。
そして、僕のホームステイを受け入れてくれた2つの家庭、引率してくれたり、色々な事を教えてくれた松井先生、早稲田大生の2人、このリトアニアツアーを企画してくれた、吉川先生、高いお金を出して参加させてくれた父と母、関係してくれた人みんなに感謝しています。本当にありがとうございました。
【T.K】
今回のツアーで、ナチス・ドイツの作った負の遺跡、戦争遺跡をメインに回ったが、やはり、改めて戦争が嫌になった。今の世界は、平和であるとは言いにくい状況だが、将来平和な世界が実現できるように自分もできる限りの努力はしたいと思った。あと、リトアニアの方々と交流して、これから先、リトアニアはもっと注目されるべき国だと思った。リトアニアだけでなく、リトアニア以外の国もこれから注目されるかもしれないので、リトアニアを含め、新興国はもっと頑張ってほしいと思ったが、日本などの先進国も協力すべきだと思った。これから先、日本、又はリトアニアが、危機に遭うことがあるかもしれないが、今のように、良好な両国の関係が互いを救うのだと感じた。また、日本を含め、全世界の国々が日本とリトアニアのように良好な関係を築くことが、平和への道だと思った。今の世界にはこういうようなことが、必要だと同時に思った。これから先、自分はそういう関係の職業につくかもしれないが、その際は他国と良好な関係を築けるように努力したいと思った。
【H.M】
(ポーランドで感じたこと)
・市内観光
町並みは僕の見たことのある風景の中で一番と行ってもいいほどの綺麗なレンガ作りの建物が並んでいました。
・岩塩抗では
岩塩を見たり岩塩のオブジェクトを見たり岩塩を舐めるという貴重な体験ができました。
・シンドラー工業跡
ナチスドイツも跡形も無く壊すことが出来なかったから戦争の時は消してどこの国も余裕なんて無かったことが分かった。
・アウシュヴィッツ強制収容所
ユダヤ人がどのようにして収容されていたか。とても生活ができるような場所では無かった。
・カウナスのホストファミリーと過ごして
初めてのホームステイで、すごく緊張しました。英語がとても苦手なのでとても心配でした。だけどなるべく知っている単語と翻訳機を 活用して 何とか伝えることもあちらからの事も分かるようになりました。慣れてきた所でのお別れはとても悲しかったです。
・第九要塞では如何にドイツ軍が強かったかが分かるような武具が沢山ありました。
・旧市街散策では昔の古い町並みを見てお土産を買いました。
・リトアニア生活民族博物館では
リトアニアの民族衣装を着れたり弓矢を打ったりしました。
リトアニア健康科学大学付属高校とディスカッションをして、海外の方が逆に日本に来て感じた事を知ることが出来て面白かった。
・リトアニアポーランドツアーに参加してよかったこと
ポーランドの美しい町並みを見ることが出来たこと。
杉原千畝が如何に凄いことをしたかが改めて分かったこと。
現地のリトアニアの人たちの話すことが出来たこと。
【H.H】
僕はこの7日間を振り返ってとても楽しかったと思いました、確かにホームステイの時は言葉の壁などがありうまく家族と話せない時もありましたが、そういう時はノリで何とかやっていけましたし、最初はホームステイが嫌だったのに、家族と分かれた時は、もう3日立ったのか、僕は、何かやれたのかという後悔もありましたでもその後旧市街やみんなと一緒にごはんを食べて気持ちをリフレッシュしました。できない所もありましたが。僕はこれを飛行機の中で書いています。今とても満足感と達成感でいっぱいです、できれば来年も行きたいです!
【H.U】
今回のツアーで学んだこととして一番大きかったのはやはりカウナスでのホームステイでした。最初に会って握手した時のことが頭の中に浮かんできます。「出川イングリッシュ」を観て笑っていた自分が出川イングリッシュの様な感じになる事も度々ありました。機会があればまたホームステイをしてみたいです。
【T.M】
ポーランド、リトアニアに行ってよかったと思いました。理由はとても楽しかったからです。リトアニアでは、ホームステイが楽しかったです。アクアパークとone parkも楽しかったです。ホームステイ先では、ホームステイ先の人と遊んだりして楽しかった。アクアパークはウォータースライダーとプールでのバスケが楽しかったです。ウォータースライダーは、日本のより全然速く前がみえませんでした。one parkでは、ぼくはレベル1とレベル3と川を渡るのをやりました。1番川を渡るのがおもしろかったです。川を渡る行きの時、途中で止まって逆の方向に動いて行った時は、とても焦りました。レベル3は難しかってけどゴールできてよかったです。
ポーランド、リトアニアでは戦争中たくさんの人が虐殺されたことがわかった。なかでもパネリアイの森が一番印象に残っています。昔死体を入れていた、穴とかが残っていたからです。
リトアニアの人はみんな優しい人だったので、また行きたいです。
【N.S】
今回このツアーを体験して、いろんな事を思いました。
まずはポーランドやリトアニアはどちらも親日国だということです。リトアニアに関しては杉原千畝のおかげですごく興味を持っている人が多いと思いました。しかしどうやら買い物をしている時に中国人と間違えられるらしく、よくニーハオと言われました(笑)。また日本人がすごく少なくなぜ親日国の国に日本は興味が無いのかと思いました。
次に思ったことは日本と地形が違うということです。日本は山があり谷があり川があり平野がありますが、ポーランドやリトアニアは森林の中に平野があるという地形だと思いました。また向こうの人が人口が少ないのに土地は多いと言っていました。だから日本とは違ってすごく家が広いんだなと思いました。
次に思ったことはすごく日本と同じく人が良いということです。昼ごはんまでの時間が長かった時にサンドウィッチをくれたり、ホームステイが終わる時にいろいろなお土産をもらったりしてすごく有り難かったです。しかしそのせいか自分の買ったお土産はスーツケースの中に入りませんでした(笑)。
最後に思ったことは最初に書いたやつと少しかぶりますが、なぜ日本人がこれだけリトアニアに少ないのかということです。普通ヨーロッパなどを旅をしてたら日本人を1人は見るはずです。しかし日本人を大学の留学生と日本大使館の領事とその周りの人しか見ていません。話がかぶりますが親日国にこれだけ日本人がいないのがびっくりしました。
このようなことを僕は思いました。是非皆さんポーランドとリトアニアに訪れてみてください。