『異国文化滞在記』その三 ~カナダセミナー番外編~
カナダ滞在も7日目となりました。
今日は生徒たちが学校を終えてホームステイ先に帰宅した後、ホストファミリー先の一軒のお家が地元で行なわれているナイターの野球の試合に私たちを誘ってくれました。試合も中盤にささしかかった4回裏終了後、球場全体に英語で突然『本日ははるばる日本の湘南から、ここエアドリーのSea Man Stadiumに観戦に来てくれた日本人留学生の方々がいます!』とアナウンスが流れ、球場から大きな拍手があがりました。まさに驚きと感動です!!普段は控えめ?な渡邉も、突然のことでしたが我を忘れて大きく身を乗り出し、手を振って歓声に応えました。ここエアドリー地区に住む日本人の数が未だ少ない中、毎年この土地を訪れる湘南学園の関係者だと球場のスタッフが気付いたようで、とても粋なはからいをしてくれたようです。球場では帽子やTシャツまでもらい、まさにVIP待遇です!
ところで先日、生徒たちがホームステイ先での休日を終え、どこへ連れて行ってもらったかを尋ねた時のことです。
「先生、ホストファミリーの人が “ダイソー(Daiso)”に行くよって言ってたから、百均は日本にもあるのになーと思って車に乗ってたら、着いた先が “ダイナソー(Dinosaur)”の恐竜博物館でした。」といったおかしな勘違いがありました。やってくれましたね〜、異国の地で君も!
英語圏の中ではこうしたリスニング上の取り違えや思わぬ勘違いがつきものです。ところで “百均”は、こちらカナダでは“ダララマ(Dollarama)”と言うそうです。日本人はよく“ダライラマ(Dalai Lama)と聞き違えた”と言って笑うようですが、現地のカナダ人にとっては“L”と“R”の音の区別は明らかに異なるため、何がおかしいのか分からず冷めた様子で見られることもあるそうです。
渡邉だって初日にマクドナルドの支払いをカードでする際、数字を“タップ(入力)しなさい”と言っているのに、“支払機をタップ(たたけ)?”と言っていると勘違いし、訳が分からないままカードや手で機械をおもいっきり叩いていたではありませんか!あまり他人のことを笑うのはやめておきましょう。
初日と言えば生徒たちが現地校に到着して、校舎のオリエンテーションを受けている時のこと。シャーロット先生に「ここはバスルーム(トイレ)だから、後で来て使ってね。」と言われると、生徒の一人が「何?俺たちホームステイ先からここまで来て風呂に入るのか?」と不思議そうに首をかしげ勘違いしていることがありました!ちなみにカナダでは、日本の“トイレ”を意味する言葉としてはRestroomやLavatory, Toiletなどではなく, WashroomやBathroomが一般的に使われています。
異国の地では慣れないうちは、思わぬ勘違いは色々あるものですね。カナダ滞在7日目にもなると、こうした取り違えも少なくなってきたと感じる今日この頃です。
ホテルに戻ってからは、お土産の仕分けにひと苦労!こちらではIce Wineや地元のお菓子がやはり人気だそうです。Kit Katのミント味やOREOのダブルクリームバージョンなんかもありましたよ!
野球の試合に連れて行って頂いたフェザーさんからは、帰り際にホテルでの差し入れにと大量のGreen Teaの缶を頂きました。“冷えた日本の緑茶かあ。暑かったし気がきくなあ”とゴックリ頂いたところ、何と!甘い“緑茶のカクテル版”ではないですか!これまた大きな嬉しい勘違い!!
とっても珍しいお土産になるので、日本に持って帰ることにしました。