第1358回 「神奈川県私立中学校・高等学校振興大会」盛大に開催

2017年12月8日

保護者の願いは、ともかく国の措置額の私学助成金の交付を

 先週、「神奈川県私学振興大会」が、パシフィコ横浜会議センターにおいて開催されました。湘南学園からもPTA会長をはじめ、教職員等が参加しました。振興大会は、ご多忙中にもかかわらず、県知事、県行政私学関係、県議会議長、国会・県議会議員(代理含)、私学設置審議会等関係の皆様に出席いただき、昨年度同様に立錐の余地ない超満員の状況で、私学助成金増額への熱い思いが結集する場となりました。
 
 工藤私立中高協会理事長からは、神奈川県の私学に通う中高生徒1人当たりの経常費補助額は全国の最低レベルにあり、さらに国の財政措置額も下回っている現状があることを指摘されました。国の措置額レベルになると、東京都並の措置額になると、それぞれどのくらいの私学助成金が交付されるのか、具体例をあげて説明され、一同大いなる納得をし、ともかく国の財政措置額の私学助成をという主張に強く共感しました。
 
 続いて、神奈川県私立学校審議会の牧島会長からは、神奈川県には3つの「最低」があるが、他の2つはともかく、もう1つの「私学に通う中高生徒1人当たりの経常費補助額が全国最低レベルであること」については、すぐに実行し解決しうる課題であると述べられ、満場の支持をいただいたように感じました。

 さらに国会・県会議員(代理含)の皆様の多くが、異口同音、神奈川私学振興のために頑張りたい旨の発言をされたことも力強く思った次第です。
 
 最後に、「大会決議・保護者の願い」が読み上げられました。そのポイントは以下の3点です。

①私立中学校・高等学校の経常費補助に対する補助率2分の1の継続と補助単価の充実

②保護者負担教育費の公立と私立学校間の格差是正と負担の軽減

③私立高等学校の全施設の耐震化にむけた国公立学校と同等の財源支援の拡充と実施
 
 この「大会決議・保護者の願い」は、満場一致の大きな賛成の拍手をうけて決議され、出席されていた県会議長へ手交されました。
 
 公教育の一翼を担う私立学校への公費助成金の増額を、多くの私学関係者と連携して実現させていきたいものです。何よりも、私学に通う子どもたちの未来のために。