カナダセミナー第5日目
カナダセミナーも中盤の第5日目に入りました。
本日午前中の授業は、カナダセミナー全体のプログラムを企画して頂いているシャーロット先生から、“Canadian History”のレッスンを受けました。レッスンは中学2年生から高校1年生まで全体の合同授業になったため、非常にゆっくりと分かり易い英語を使うことを心がけて下さいました。
カナダに関する重要なVocabularyとして、Aboriginal people, Treaty, Pelt, Agriculture, Prairesなど様々な語句が簡単な解説とともに説明されました。‘Settler’の説明では、シャーロット先生の祖父母もカナダへの移住民であったこと、カナダの会社の一つである‘Hudson’s Bay Company’は、Fur trading companyとしてカナダで最初に設立された最も重要な会社であることなどが詳しく解説されました。‘Cowboy’の説明では、‘Cowboy is a farmer, rancher, person who works with farm animals.’と説明された後、プロジェクターを用いて、毎年7月に地元カルガリーで開催され百年にわたって続いているcowboyイベントの映像が流されました。
Vocaburaryの内容に続いて、生徒たちはカナダの州に関するプレゼンテーションのための準備学習が、アシスタントの高校生たちのサポートにより、昼食を挟んで夕刻まで続くことになりました。生徒たちは二人一組となり、明日の午前中に指定された州に関して発表を行うことになります。本日の午後は、このプレゼンテーションに向けて、模造紙を使ってポスターを作成し、指定されたカナダの州に関する人口や気候、主な産業などの特徴をまとめ上げることになりました。中学2年生にとってはかなりレベルの高い活動内容となりましたが、異なる学年どうしでペアを組んでいるため、自ずと協力体制が生まれます。またアシスタントの高校生たちがきめ細かいサポートをしてくれるため、生徒たちは皆心強く感じて作業をしていました。
プレゼンテーションに向けたルールとして、①全ての情報をポスターに載せないこと、②ポスターを棒読みしないように原稿を用意すること、③意味の分からない単語や言葉は使わないこと、④発表者は必ず全員が話すことなど、きめ細かな約束ごとが指示されました。こうしたプレゼンのための基本的な視点は、あらゆるプレゼンテーションを行う上で最も大切な要素となるもので、最終日の日本文化のプレゼンテーションの際にも繋がるでしょう。明日行われるカナダの州に関するプレゼンテーションでは、5段階の評価も付くということで、生徒たちはアシスタントの高校生や辞書と必死に格闘しながらポスター製作の完成に努めていました。
カナダを訪れて、日々生徒たちがレッスンを受ける様子を見ていると、やはり授業は座学一辺倒のスタイルだけではなく、時に映像やグループワークを交えて行うことが、生徒たちに学習意欲をかきたてる大きなポイントであることを改めて実感しました。湘南学園に限らず日本におけるIT教育の重要性も含めて、教員側も多くを学ぶ有意義な時間となりました。
5日目の昼休み、毎日のレッスンでアシスタントを務めてくれている高校生の一人が描いた似顔絵が、教室の片隅に置いてあったので、ブログにちゃっかり載せさせてもらいました。タイトルは“Shonan TA Gang 2018”(2018年度湘南学園Teacher Assistantギャング)だそうです。