第270回 本校の総合学習「特別教育活動」:高校3年生の取り組み
湘南学園中高では、広く社会の各界で活躍されている人びとのお力を借りて、生徒達の人間観や社会観を深め、行動力を 育てる取り組みを、20年以上続けてきました。「特別教育活動」と総称しています。
これは中高6年間かけた系統的な取り組みであり、各学年では、生徒の発達段階も踏まえた学習テーマが設定されています。 単に文献や書籍で学ぶだけでなく、そのテーマに関わってクラスや班やグループの校外学習も展開されることがあります。 社会の多様な現場で生活する様々な人びとに出会い、その仕事に接して願いや悩みを知り、貴重なメッセージや問題提起を 受けることは、とても貴重な学びの場になっています。
本日は、高校3年の特活(特別教育活動)について、概要をご紹介します。 テーマは「社会を支えている人びとの生き方に 学んで、広く社会に寄与できる人間性を培う」です。今年度は特に「10年後の自分を考えてみよう」という視点が加えられ、 28歳前後の卒業生を招いてお話を聞く座談会が、6月25日に予定されています。すでに4月に概要が説明され、5月に グループ分けとガイダンス、質問づくりが行われれています。
お招きする卒業生は、デジカメ設計を担当するエンジニア、大企業に勤務する看護師、法律事務所に所属する弁護士、 中学校の社会科教諭、県の水道営業所に勤務する技師、自動車の設計開発を担当する会社員、飲食関連の販売を扱う自営業、 食に関わる海外営業担当のスタッフ、司法書士事務所の代表、海洋の観測技術を担当するエンジニア、以上の10名の 皆さんです。
後輩諸君のために、現在のお仕事の苦労や面白さ、やり甲斐などを存分に語り、これからの進路選択を励ましてくれることでしょう。