テクノエリアの３階に、素晴らしい展示コーナーを常設しています。
　中学生に対する理科の夏休み課題で、毎年自由研究のまとめが課されています。その優秀作品がこの区域に展示されているのです。各学年ごとに大テーマが決まっているので、その大テーマに沿って各自が小テーマとアプローチを考え、「観察や実験」を軸にデータを取り、表やグラフにまとめてその考察を行うという手順です。夏休みだからこそ取り組める課題です。
　このコーナーでは、中３と中２の「グランプリ」「準グランプリ」「優秀賞」「努力賞」を受賞したレポート作品が所狭しと並べて展示されています。

　驚くのはその個別テーマの多彩さと、根気強く観察や実験を重ねて、具体的な事実に基づいた分析や考察を行うレベルの高さです。高校生や大人顔負けの達成度です。理科の先生方のコメントもすごくて、時間をかけて生徒諸君の作品を評価した情熱にも心を打たれます。どんな所で微差を判定して各賞の決定をしたのか審査の難しさもしのばれます。

　このコーナーは、外来の方々の強い関心と高い評価をいただいて、年間を通した説明会や相談会につながる校舎案内の時間に、積極的なご紹介に努めていくよう位置づけています。時期によっては理科研究部のエキスパート諸君の学外研究調査活動をレポートする内容も展示されています。時間が許す限り、理科の先生方が直接にご案内ご説明することもあります。
　来園された小学生・保護者の方々や塾の先生方にいつもお誉めの言葉をいただいています。また校内の他の区域では、複数の海外セミナーの貴重な体験を紹介するコーナーも設けています。ご来園の際にはぜひお立ち寄りご覧になってみて下さい。

　放課後に理科の展示コーナーの横で勉強している高３の生徒たちに会いました。４階まであるテクノエリアのラウンジやスクウェアでは、高３諸君を中心に朝や夕方に独習している姿によく出会います。特にこのフロアは、びっしりとカラフルにまとめられた素適な理科の展示物に囲まれて、勉強もきっとはかどることでしょう。