2023年度イングランドセミナー1日目の活動報告

2024年3月25日

2023年度イングランドセミナーが始まりました。数回にわたってセミナーの様子をお届けしたいと思います。

春休みの初日、3月20日(水)の夜21時に羽田空港に集合し、23時55分にカタール航空QR813便に搭乗しました。今回は、ロシアがウクライナに侵攻している関係で、ロシア上空の飛行経路が使えず、カタールのドーハ経由でイギリスに向かうことになりました。

ドーハまでの飛行時間は約13時間。生徒たちは、機内の映像サービスの映画を観たり各々が自由な時間を過ごしていました。今回の海外セミナーでは初めてカタール航空を利用したのですが、映像サービスの中に日本や欧米の航空会社では観られない「クルアーン」がありました。「クルアーン」はイスラム教徒の聖典で、日本では「コーラン」と表記されています。

イスラム教では、1日に5回(日の出前、正午過ぎ、午後の日没前、日没後の黄昏の光がなくなる頃、日没後の夜半まで)の礼拝を行います。礼拝では、「クルアーン」を声を高くして読むので、搭乗中も礼拝をするときに飛行機内でも見られるようになっているそうです。

中東では生活とイスラム教が密接に関わっていて、それが飛行機の中にも見られたのは、私たち日本人には驚きでした。それと同時に、今世界で起こっている紛争の原因の1つに宗教的な背景があることを考えると、自分たちと異なる文化、宗教、生活を理解することは、生徒たちだけではなく我々大人にとってもとても大事なことだと考えさせられる場となりました。映像を観たりした後は、出発時刻が夜遅かったため、多くの生徒が眠りについていました。

カタールのドーハ・ハマド空港には現地時間6:50頃に到着。着陸前から見える砂漠の景色に、生徒たちが昂ぶっているようでした。カタールはアラビア半島にあり、2022年サッカーワールドカップ、2023年アジアカップの開催国。特に首都ドーハは1994年アメリカワールドカップの最終予選が行われ、「ドーハの悲劇」として日本では知られています。ドーハ・ハマド空港の広さとゴージャスさ、朝の7時前にも関わらず人がたくさんいて、生徒のみんなも私もびっくりでした。オイルマネーの凄さを実感しました。

現在イスラム教の「ラマダーン」の期間で、イスラム教徒は日の出から日没までの間断食をしているそうです。ドーハに着陸する際に、機内アナウンスで「ラマダーン」期間は、日中の空港での飲食をなるべく控えてくださいと伝えられました。

空港内を見渡すと、飲食店は営業しているのですが、お店にいるのは白人やアジア系の方々で、飲食をしているアラビア系の人たちをあまり見かけませんでしtた。これもイスラム教を知る上でとても大切なことですね。

今回のトランジットは2時間と少し時間が短めでした。次の便のGATEを羽田では知ることができず、正直間に合うかがとても心配でした。添乗員の元塚さんから、「羽田からの機内にパスポートや航空券を置いてしまうと、対応するのに時間がかかってしまい乗り継ぎができなくなる」と出発前に伝えていました。念のため、ドーハ着陸前にも元塚さんと私から生徒のみんなに伝え、全員無事にドーハのセキュリティチェックを通過できました。ヒースロー空港への便のGATEが離れていたため、誰も遅れることなくスムーズに進めてひと安心でした。

ドーハから約6時間のフライトを経て、ロンドンヒースロー空港に到着。ヒースローに着いた頃には、長旅でみんなも疲れ切っているようでした。セミナーの拠点となるロンドン郊外のHornchurch(ホーンチャーチ)へはバスで向かいました。ロンドンの西部のヒースロー空港から東部のホーンチャーチへは、ロンドンを通過しても行けるのですが、今回は渋滞を考慮してロンドンを迂回していきました。

ロンドンは後で観光するので楽しみにしていて欲しいです。今回ロンドンを観ませんでしたが、イギリスの街並みや風景を観て生徒たちは盛り上がっていました。ホーンチャーチに到着後、現地コーディネーターのCraig(クレイグ)さんたちから説明を受け、ホストファミリーと対面しそれぞれのお家に移動となりました。

本日はここまで。
次回の報告をお楽しみに。