行こうぜ!丹沢…20年経った植樹の森へ
2024年10月31日
いつもは、鍬と鎌を手に、ひたすら草を刈り、その場所に苗を植えていく…丹沢植樹。でも今回は、NPO法人丹沢自然保護協会が主催した丹沢植樹が、20年・50回目という記念すべき日と重なり、その第一回目の植樹地がどんな森になっているのか確かめにいくことにしました。
ガイドしてくださったのは、丹沢自然再生に深く関わってこられた神奈川自然環境保全センターの内山さん。資材運搬路として切り開かれた林道や、土砂崩れを防ぐ堰堤は、確かに人工物なのだけれど、長い年月を経て、それが助けになって自然再生していく姿があることを教えてくださいました。
関東大震災と直後の豪雨で、激しく崩壊が進んだ斜面は、放っておいたら土砂が流れ、生きものにとっても、私たち人の暮らしにとっても、大変な影響が出てしまうところだったでしょう。しかし、行政に携わる人々、民間で環境保全に関わる人々、そして一般市民が力を合わせ、知恵を絞って試行錯誤し、何年にもわたって地道な努力を続けてきた〝道のり〟を知るとともに、自然再生の姿を目にすることがができました。
20年前、鍬と苗を背負ってこの斜面に木を植えた人たちは、「こんな森になるなんて」と感無量な表情をされていました。
「センセー、山歩きって面白いね」…参加した中学生からもそんな言葉が聞けた1日でした。