高2「マイクエスチョン論文」発表会

2025年3月19日

高校2年生は今年度「総合的な探究の時間」の中で、各自が設定したマイクエスチョン(テーマ)で研究を行ってきました。2月には全員の論文を掲載した論文集を発行し、優秀論文を表彰する「奨励賞発表会」も開催しました。

最優秀の学園長・学校長賞や4つのゼミ賞、社会課題の解決に寄与する「サステナビリティ賞」や、ユニークな研究に与えられる「イグ探究賞」等々…さまざまな魅力あふれる論文が取り上げられ、大いに盛り上がりました。また学園長からは、論文を読んでくださった報道関係者からのコメントが紹介されました。

論文は書いて終わりではなく、第三者が内容を評価する必要があります。査読者に選ばれたのは「賢い&容赦がない&若い(から何をしても許される)」の三拍子がそろった、中学1年生のみなさんです。先輩たちの論文に嬉々として辛口コメントをつけつつ、「これ、読むのは楽しいけど、書くのはすごく大変だよね…」としみじみしていました。

今回の取り組みでは、闇雲に調べて発表するのではなく、エビデンスにもどついた論理的な文章が書けるよう、段階的なワークを行ってきました。学園生は総合学習などですでに経験を積んでいるので、とても上手に取り組んでいましたが「ここが情報不足だった」「根拠が弱かった」と振り返る人も少なくありませんでした。
その一方で、ひとりひとりの異なる「問い」に、わくわくと目を輝かせる姿も見られました。ぜひ今後も、自ら問い、学び続けることを楽しんでいってほしいです。


<優秀論文タイトル>

【学園長賞】「湘南学園中学校高等学校において生成AIを導入する方法はあるのか」
【学校長賞】「安楽死は日本で合法化すべきか」

【人文科学賞】「芥川龍之介の『ボンヤリとした不安』に正体はあるのか」「過激な日本の昔話は現代の子供たちへの影響を考慮し改変されたのか」

【自然科学賞】「絶滅した生物を復活させることはできるのか」「耐震基準によって地震の被害に差は出るのか」

【社会科学賞】「育成就労制度になり外国人技能実習制度の問題は解決されるのか」「TNC型ライドシェアを日本で運用することは可能なのか」

【健康福祉・家政賞】「狭い野球場の方がホームランは出やすいのか」「『嫌いな食べ物がない』は本当なのか」

【サステナビリティ賞】「鉄道敷設はまちづくりと関連するのか」「将棋は観光資源になるか」

【イグ探究賞】「人間レベルに発達した言語をもつポケモンは存在するか」「恋愛もので共演した俳優同士は恋愛感情を抱き、交際または結婚への発展に関係性はあるのか」