第632回 ヤングアメリカンズに挑戦する学園生!

2013年2月28日

 ヤングアメリカンズは、これまで世界各地に感動の体験を伝えようと出かけてきました。アウトリーチ(出前授業)と呼ばれています。
 滞在する国々では、受講生のご家庭にホームステイをすることを基本としています。スタッフの若者は自分の家族を離れ、長期間のツアーに出かける中で、ホストファミリーとの交流が安らぎと楽しみになっています。当日の公演ではホストファミリーの方々にも鑑賞して頂きます。

 ヤングアメリカンズは、1960年代アメリカの若者達の状況を受けた新たな模索の中から始まりました。競争社会のストレスや、人種や民族の差別などにあえぎ、心を閉ざした若者達に
対して、歌や踊りを通じて自分を表現し、仲間とのコミュニケーションを重ねて舞台を創り上げる喜びを体験してもらおうと輪を広げていきました。この体験を経て成長する若者と観客の間には爆発的な共感が広がりました。近年日本にも紹介され、応募する学校が増加し、この6年間で3万人以上の日本の子ども若者がヤングアメリカンズと出会っているそうです。

 来日するのは、厳しいオーディションを通過し、音楽と子ども達を心から愛する若者達です。心理学や教育学・教授法も学び、更正施設などでの実習なども経たエキスパートです。一方で参加者への配慮から、メンバーの民族や容姿や体型などは様々で、社会の多様性と可能性を示しながら、君も一緒にチャレンジしてみようとリードしてくれるのです。目の前でメンバーの圧倒的な踊りや歌などが披露され、それに驚く間もなく「今度は君たちもやってみよう!」とワークショップが始まります。“音楽・英語・つながり”をキーワードに、声を出し、身体を動かし、今までならとても出来なかった表現に挑戦します。新鮮で濃密な時間を体験していくのです。
 参加する学園生の皆さんの、当日のパフォーマンスを楽しみにしています。