第672回 “思い出”&“インパクト”あふれる体育祭!
夕方から雨との予報が少し心配でしたが、晴れと曇りのバランスも程良く、「第9回新体育祭」は最高の天気に恵まれたといえるでしょう。
大グラウンドいっぱいに繰り広げられる学園の体育祭は、今年も笑顔と感動あふれる圧倒的なドラマを展開してくれました。「生徒が主役」の自主性が貫かれ、団結して燃えた在校生の絆を深めるかけがえのない行事となりました。
連休明けの縦割り練習期間は、周到に準備した高2各クラスのリードで日に日に熱気を高めました。色別パネルの出来はどこも素晴らしくて感心しました。実行委員会に集まる招集・決勝審判・用具・得点・保健・放送・パンフ・会計・書記の各係もスクラムを組み、それぞれの部署の役割に使命感をもって準備を進めました。
「オープニングセレモニー」では、5色に分かれた生徒諸君の熱気がグラウンドを一気に染めます。実行委員長や各色リーダーの呼びかけに“打てば響く”のエールで応える高揚感はいつもすごいものです。高2小田硯規君の選手宣誓は真摯で端正で力強く、開始前の皆の気持ちを熱く揃えてくれました。
「アトラクション」は、各色別連合の大集団が一週間で練習を重ねたパフォーマンスです。緑~黒~黄~青~赤の順にグラウンドいっぱい、巨大オブジェなども生かしたパフォーマンスが華やかにダイナミックに展開されました。
その後の種目をまとめてみましょう。学年種目は中1が「クラス対抗リレー」、中2が「借り物競走」、中3が「4人5脚」でした。中高縦割り種目は「大玉運び」と「玉入れ」、高校合同種目は「助けて綱引き」です。中高別の男子競技は「騎馬戦」、女子競技は「竹引き」です。昼休み明けの「部活対抗リレー」は、本気組とアピール組に分かれて盛り上がる余興的な競技です。
毎回の定番になっている伝統の人気種目に、新たに導入した工夫の新種目も加えて、ネイミングも一層練った名前になっていました。
ラストの「色別対抗リレー」の興奮は圧巻です。どの色も総立ち、5色のTシャツに彩られたグラウンドの応援風景は、一年に1回の最高に輝かしい時間であり、疾風怒濤で終わるのが切ない濃縮された時間です。
「エンディングセレモニー」は、近隣と保護者の方々へ御礼をお伝えし、皆の大健闘を讃える仲本学園長先生の温かいお言葉に始まり、お待ちかねの各賞と総合の成績発表になりました。各色高2リーダー諸君の挨拶エールは悲喜こもごもで、あふれる思いは涙となり、後輩達と実行委への感謝の言葉に満ちたものでした。実行委員長の柳瀬遥奈さんへ、全校の感謝のエールが唱和されて締め括られました。
各競技の所要時間が、準備や判定に滞る場面があってやや長めになり、予定時刻をだいぶ過ぎました。雨の近づく気配が心配で、グラウンドを早めに引き上げる必要があったのは少し残念でした。記念写真を撮ったり、健闘を讃え合って教室に戻りました。集団下校をめぐる在校生の動きもけじめのある行動ぶりがしっかりと定着しています。
今年も審査員の一人でしたが、大きな感動と元気をもらいながら、採点のつらさが身にしみました。「パネル賞」は青組、「応援賞」は黒組、「アトラクション賞」および「総合優勝」は赤組が受賞しました。
入賞に至らなかった色のリーダーと大勢のメンバー達のやり取りも本当に感動的で、感謝の気持ちを伝え合い、“自分達の色が一番!”の思いを共有していました。色の違いを越えた高2全体の笑顔と強い連帯感があふれていました。“ノーサイド”精神の強い学年パワーを存分に発揮してくれました。あとに続く高1以後の後輩達にしっかりと伝統のバトンが託された場面でした。
今年のスローガン通り、“思い出とインパクト”あふれる達成感のもとで、「全校のみんなが主役になって仲間になれる」手応えが得られることが、この体育祭の財産です。最後の年にリーダーを経験する高2から、初めて先輩達と力を合わせて取り組む中1まで、クラスと学年全体の、そして先輩と後輩の出会いと交流が一気に広がり、深まることが素晴らしいと改めて思います。圧倒的な青春のドラマに立ち会えることに感謝するばかりです。
保護者の皆様には、判明した分で475世帯もの多数の方々にご来園ご参観して頂きました。グラウンドの狭いスペースやアリーナ棟の各所に分散する不便な環境でのご観戦になり、おわび申し上げるばかりです。参観されたお母様やお父様から、楽しくて活気あふれる生徒達の姿や一体感あふれる盛り上がりに感動やお褒めの言葉を頂きました。お暑い中を長時間ご声援下さいまして、誠にありがとうございました。
最後に昨日撮った写真を何枚か掲載します。輝く生徒達の青春ドラマをご覧下さい。別に広報担当の教員の方でものちほど詳しく写真中心に発信いたしますので、そちらもぜひご覧になって下さい。