カナダセミナー 3日目
今年の秋に、湘南学園に待望のカフェテリアが出来るのをご存じだと思います。湘南学園の生徒達にも「食育」の考え方が浸透しているようなエピソードが本日は随所に見られました。まず、恒例となりつつある、各ホストファミリーで何を食べたのかの報告会を兼ねた朝の学校での集合。
「お菓子はたくさん食べないようにしている」
「野菜や果物をもっと食べたい」
「魚が食べたい」
といった発言は、きっと保護者の方の食事に対する配慮と愛情、家庭科の授業などの成果なのだと感じました。
シャイな生徒が、「自分はこうしたい」と自分の意見を少しずつ表現できた瞬間がありました。海外にいるからこそ表現できる勇気を出した一歩もありました。私達はそんな生徒達の要望に対し、表現方法や対処法を紹介したり、時にはホストファミリーや現地のスタッフの方へのメッセージを伝達するなど、生徒達の、おそらく初めてのまとまった期間の海外生活が少しでも良くなるように動いています。31名の生徒に対し、引率教員2名だからこそ出来る、家族的なグループの連帯感が出来つつあるように感じます。
2学年(中3・高1)にわたる10クラスから参加者がいるわけで、あまりよく知らない生徒もいるのかもしれません。しかし、休憩時間も休憩をせず、体育館で学年・男女を問わず球技を楽しみ、授業に戻っていく生徒達に明るく楽しい共学校の良さを再認識しました。
自分の意見を伝えるために、どうやら目下の関心事は食べ物ですので、本日は午後はスーパーマーケットで現地の中高生のアシスタント役の生徒をリーダーに買い物を通した英語学習を行いました。ホストファミリーに伝えたい「自分が食べたい10品目の買い物リスト」の作成も行いました。彼らもエアドリーという小さな町にもこれほど巨大なスーパーがあること、商品ひとつひとつの量がやたらと大きいことなど、新たな発見をしていました。
午後の後半は日本文化プレゼンテーションでした。荷物の重量制限を心配しながら、ゆかたを持ってきた女子生徒達は5分で準備をし、見事に発表しました。
お箸について伝えるグループはカナダの人々に実際に体験してもらうゲーム形式で行ったり、立体駐車場についてのグループはパワーポイントのスライドを利用し、といった形で10のグループにわたる創意工夫が見られました。
充実した内容でしたので、2つのグループの発表は明日になってしまいました。
さて、ここで参加している生徒達も知らない、特別な情報を。5日目のスケジュールが若干変更になりました。というのも、現地のラジオ局から取材の申し出があったからです。木曜午後に生徒達はエアドリーのFM局に見学に行きます。そして公共の電波に、2名の生徒に出てもらって生放送で「お天気キャスター」をやってもらうことになりました。スーパーにいるときにも「あなた達が日本から夏に毎年やってくる団体ね、ようこそ。」と声を掛けられるなど、ここでは湘南学園生はカナダセミナー9年の歴史のなかで、徐々にエアドリーの街の夏の風物詩になりつつあるようです。
人口約4万7千人のエアドリーの人々に木曜午後の天気予報をしっかり伝えてね!
どうか晴れの予報で表現がしやすい原稿が待っていますように…
以上、エアドリーよりお知らせしました!