オーストラリアセミナー 8日目

2013年7月30日

 今日も生徒達は、ホストファミリーと1日を過ごしていますが、ナツミ・ユイハ・カオリ・マイコ・ミモリの5人は、ケリー先生とメイメイ・ジョシュ・ジェミー・ジェシーらノックス校生達と一緒に、グループでメルボルンの中心街に遊びに行く予定のようです。明日、どんな風に1日を過ごしたか、それぞれの生徒達に聞いてみたいと思います。

 さて、僕と中村先輩(こちらでは Susie と呼ばれています)は、ピーター先生と一緒に、まずは、スーザン学園長先生宅をお邪魔させて戴きました。メルボルンの中心街から車でわずか1時間程度の小高い丘に、彼女の素敵なご自宅がありました。雰囲気としては、まるで軽井沢を思い出させるような保養地の雰囲気を持った小さな街の中で、スーザン先生はご主人とお二人で暮らしています。

 先日、ホストファミリー宅での夕食に招待され、その際にあまりの家の大きさにビックリした話をさせてもらいましたが、スーザン先生のご自宅の敷地面積は、その方の家の2倍もありました。具体的に言うと、日本で言う100平方メートル(30坪)の10倍当たる2,000平方メートルの敷地に、美しい花々や木々が植えられた、それはそれはとても広くて素晴らしい庭を持つご自宅でした。この当たりの家の平均的な敷地面積が1,000平方メートルというのですから驚きです。つまり、藤沢当たりにある敷地が30坪で、1階が15畳位のリビングルーム、2階が6畳3部屋ぐらいの3LDKで、庭はないけれども1台分のカースペースがあるといった具合の一般的な家の10倍の面積の土地が、オー ストラリアでは平均的な家の敷地面積だというわけです。ですから、庭にプールがあったり、木々が植えてあったり、外で食事をするスペースがあるのは、オーストラリア人にとっては、普通のことなのです。ちなみに、ピーター先生のご自宅は、7,000平方メートルの敷地だというからさらに驚きです。
 彼は植物にとても造詣(ぞうけい)の深い方で、自分の家の庭に様々な木々を植えられています。いわば、小さな森を1つ持っているようなものですね。ちなみにお二人とも、別荘もお持ちですよ。別荘を持つこともオーストラリアでは決して珍しいことではありません。生徒の皆さん、英語力をしっかりとつけて、海外で広々とした豊かな素敵な家を建てるというのも悪くはないですよね。

 家の中には、素敵な大きな大きな絵や、まるで絵画のような中国のお友達から戴いたというスカーフが額に入れて飾られていました。また、ご主人は、哲学に大変興味のある思慮深く懐(ふところ)の深い穏やかな方でしたが、彼の趣味の1つにクラシックのおもちゃ集めがあり、心安らぐいくつかのおもちゃを紹介して戴きました。こんな家に暮らしていたら、ストレスなんかすぐにふっとんでしまうような安らかな雰囲気のご自宅でした。

 スーザン先生宅でお茶を戴きおしゃべりした後、僕達は、彼らのお招きで、Olinda The House と名付けられた日本人が経営する素敵なレストランでランチを戴きました。このレストランは、オーナーの方が、娘さんの死という大きな悲しみを乗り越えるために、ここメルボルンの郊外に人々の心を癒す場所としてこのレストランをオープンさせたというところで、建物や中庭が、日本とオーストラリアをミックスしたような素敵な作りをしていました。もちろん、お料理もとてもおいしく戴かせてもらいました。

 このレストランのウェイターの一人の方が東洋人の顔つきをした格好良い若者だったのですが、僕が、ブレザーにピーター先生からプレゼントで戴いたオーストラリアと日本の旗のバッチをつけていたために、「日本人ですか?」と尋ねられました。彼の英語はネイティブスピーカーのようであると共に、日本語にも全くなまりがありませんでした。御両親が日本人で、オーストラリアに生まれ育った彼は、今年大学を卒業した後、中国で仕事をする予定なんだそうです。その理由は、今の中国の大きな経済力を見てのことなんだそうですよ。

 かれこれと楽しいおしゃべりしているうちにあっと言う間に時が過ぎました。ちなみに、学園生の皆さん、同行してくれたスージ(中村先輩)は、英語力はもちろんのこと、考えていることや現在彼女が大学で取り組んでいることは、本当にすごいレベルのことです。スーザン先生もピーター先生も、スージー(中村先輩)の思慮深さに大変感心されていました。
学園生の皆さんも、こうした素晴らしい先輩を持っていることに誇りを持って、ひとつ彼女を目標にいろいろなことにチャレンジしてみてはどうでしょうか?