カナダセミナー 7・8・9日目

2013年7月31日

 週末は夕方こそ雨が降りましたが、日中は青空が広がるお天気でした。街が出来てから約100年のこのエアドリーでは、人口が急激に増加し、広大な敷地に整然と家が並びます。ホストファミリーの家もこのようなものであることも。

 生徒達は待ちに待った週末をいろいろな体験をして過ごしたようです。プール「ウォーター・ワールド」でウォータースライダーを堪能、ショッピングモールで買い物三昧、大自然アドベンチャーを体験、映画鑑賞、バーベキュー、ドライブ、ホームパーティー、などなどホストファミリーの皆様は生徒に貴重な体験をさせてくれました。

 さて、本日の授業は、所有代名詞など簡潔な文法事項をすべて英語の解説に基づき演習していくことからスタート。わかっていることだから、英語での説明が頭に入りやすいようです。そして、円陣を組んで単語記憶ゲームも再登場です。その後はカナダの地理について。カナダ人の同世代の今回のアシスタントは7名。自国の州の位置を即答出来ず思い出しながら説明する姿は国土が広大だからでしょうか。そこはご愛嬌。日本とカナダの地理的比較から、カナダの国の成り立ちについて私も説明を補助しながら学んでいきます。

 カナダ開拓の動きから、東部の街の3~400年の歴史に比べ、中央部~西部の街は100年程度の歴史しかありません。カナダの人口は約3千5百万人。広大な国土を持つ国ですが、人口の9割がカナダ南部のアメリカ合衆国との国境線から100km以内に居住していることをマーシャル先生から説明を受けました。カナダの国の成り立ちを本日は体感する日でした。
 午前の授業終了後、黄色いスクールバスに乗り、カルガリー近郊の「ヘリテージ・パーク」へ。カナダ最大の歴史テーマパークです。そこにはフルサイズのSLが走り、当時のいでたちの人々が街の再現に一役買っています。

 カナダ大陸横断鉄道の開拓に関する話題、バーバーショップのマークの赤・白・青の由来、開拓時代の学校と英国との関係、中華系のクリーニング店の由来、クラシックカーの展示を通したカナダのモータライゼーションなどの展示から、アメリカ開拓史ほど知られていないカナダの成立過程に触れることが出来ました。

 SLに実際に乗ってからは自由活動時間。渡された1枚の乗り物券は、蒸気船で湖を遊覧、馬車で一周、遊園地の乗り物、のいずれかに使うことが出来ました。人気があったのは遊園地の観覧車です。歴史を感じさせる観覧車は何度も停止をしながら生徒達を乗せ、全員が乗ったところでぐるぐると何回転もするものでした。生徒達はこの地味な乗り物がスリリングであることに気づき、叫びながら笑い、楽しくて仕方がない様子でした。

 カナダ人アシスタント達と写真撮影やミントクッキー、銀色のコーラキャンデーなどを楽しみながらあっという間に一日が過ぎました。
 授業も残すところあと3日。生徒達は明日から、まとめのイベントをいくつか体験する予定です。
 引率担当の私から見ても、多感な時期、中高生時代にカナダセミナーを体験をしている生徒を羨ましいと思えるくらい、彼らの言葉が時に通じない悔しさを差し引いたとしても、素敵な時間が流れています。