イングランドセミナー 6日目

2014年3月30日

 Time flies. 早いもので、今日がセントジェームズ校訪問の最終日となってしまいました。一昨日、癌で若い命を絶たれてたセントジェームズ校の女の子のために、学園生達が千羽鶴を折ってくれました。これを僕達のお世話をしてくれているスタッフのヘレン先生に渡すととてもとても感謝していただくことが出来ました。この千羽鶴を亡くなった彼女の写真の横に飾らせてもらい、千羽鶴の意味を書いたメッセージをその上に掲載させてもらうと、それを見て読んだスタッフの方々が目に涙を浮かべてくれていました。「湘南学園生、本当に有難う! 彼女はきっと天国から君達の優しさにお礼を言ってくれていることでしょう!」

 今日は、午前中のリセスタイムの後、セントジェームズ校の生徒達と一緒に クッキングの時間を使って、イギリス伝統的なお菓子であるスコーンを作りました。学園生2~3名に2名ぐらいずつセントジェームズの生徒が混ざってくれて、ちょっとずつ英語でおしゃべりしながら楽しい時間を過ごしました。スコーンが焼き上がると、カフェテリアに移動して、スコーンにイチゴジャムやクリームを付けてそこで一緒に紅茶と共にスコーンを戴きました。僕も生徒達が焼いてくれたスコーンを戴きましたが、とてもおいしいので、パクパクとたくさん食べてしまいました。戴いた後は、セントジェームズ生達に感謝を込めて、一人一人に日本のお箸をプレゼントしました。

 ランチタイムの前の1時間の授業は、EFLの最後の授業となりました。それぞれのクラスで、担当してくれたジル先生とアンドリュー先生への感謝を込めて、クラスの集合写真を撮りました。また、先生方には内緒で、来週の月曜日のエクセターを発つ朝に、先生方にお手紙や色紙を渡すことも日本語で打ち合わせしました。湘南学園の生徒達は、わずか5日間ではありましたが、普段の日本での授業では決して受けることの出来ないような工夫を凝らしたここセントジェームズ校でのEFLの授業を通じて英語を磨いて戴き、英語をもっともっと勉強して行こうと思ったことでしょう。「先生、オーストラリアのノックス校だけではなく、イングランドへの2ヶ月留学はないんですか? 将来は日本の大学ではなく、絶対にオックスフォードに進学したいと今思っているんです! もう僕はイギリスに心を全部 持って行かれました!」と、本当に嬉しい話も聞かせてもらいました。

 午後は、昼食をとった後、夜に行われるフェアウェルパーティーでのパフォーマンスやスピーチの練習や、司会者の打ち合わせを行い、いつものように午後4時にそれぞれのホームステイ先へと帰宅しました。余談ですが、イギリスの夕食時間は、日本よりもかなり早く、6時頃にはもう毎日夕食をとっているとのことで、このことからも日本とイギリスの生活習慣の違いを知ることが出来ました。

 夕食後、7時にそれぞれのホストファミリーと共に、学園生達が再登校して来ました。ジュースやお菓子、サンドイッチなどを口にしておしゃべりした後で、7時30分からフェアウェルパーティーが始まりました。水曜日に Year 8 の生徒達に披露した『コスモス』の合唱がとても素敵だったので、アンドリュー先生の提案で、フェアウェルパーティーの際、ホストファミリー達がホールに入って来る際のBGMとして『コスモス』を歌うことになりました。きれいなメロディーを聞きながら、ホストファミリーの皆さんがホールに入り終わる頃にちょうど歌が歌い終わりました。

 司会者のテツヤくんとアヤちゃんの英語でのスムーズな司会でパーティーは始まりました。まずは、アサカちゃんとリョウガくんに、EFLの先生方やホストファミリーへの感謝をこめて、スピーチをしてもらいました。そして続いて、ルネくんの『武道』、アツヤくんの『回転寿司』、リョウガくんの『カラオケ』の3つの日本文化紹介プレゼンを行いました。スピーチもプレゼンも、みんなしっかりとした英語で行い、中には笑いもとれる程英語でのコミュニケーション力があるものもありました。スピーチやプレゼンをしてくれた生徒達だけでなく、この1週間を通じて、セミナーに参加した子ども達は、明らかに英語でのコミュニケーション力を伸ばし、そして、何よりも、英語へのモチベーションを今まで以上に持てるようになったものと確信します。子ども達の吸収力は本当に目を見張るものがあります。

 スピーチやプレゼンの後は、楽しみにしていた学園生達の歌やダンスのパフォーマンスです。トップバッターは、テツヤくん・コウくん・ショウタくん・リョウくん・リキくんの中学男子5名による『嵐』のダンスです。スーパースターになりきって踊った結果、観客のイギリスの女の子達からもバッチリと黄色い声援をもらうことが出来ました。次は、ユウトくんのアコースティックギターに合わせてリョウガくんとのミスチルのハーモニーを聴かせてもらいました。マイクなしの生のきれいな声がホール全体に響き渡りました。3つ目は、アヤちゃん・カレンちゃん・リンちゃんのダンス部のメンバーによる本格的なダンスショーでした。「あなたがダンスを踊れるなんて知らなかったよ。ビックリしたよ。」とホストファミリーにとてもほめてもらえる位、レベルの高いパフォーマンスを演じてくれました。4つ目、アサカちゃんのギターとミサトちゃんのキーボードも加わって、みんなでイギリスの永遠のスーパースターであるビートルズの『Let it be』を歌いました。

 これらのパフォーマンスで楽しんでもらった後、アンドリュー先生とジル先生から、EFLの授業の終了証書が一人一人の生徒達に手渡されました。エクセターで受けたこのEFLの実りある授業は、きっと生徒達にとって忘れられないものとなることでしょう。パーティーのエンディングには、イギリスの現代のスーパースターである One Direction の“Story of my Life”を歌って楽しいパーティーを終えました。今日は長い1日となりましたが、きっと生徒達の心に刻まれた1日となったことでしょう。