中1英会話:「人物紹介」のプレゼンテーション
日本が2020年のオリンピック開催を勝ち取ってから早一年以上が経ちました。ブエノスアイレスで開かれたオリンピック総会での日本の総力を結集したプレゼンテーションを早朝(深夜?)テレビで見て、胸を熱くした人も多かったのではないでしょうか。一般的に日本人のプレゼンテーションのレヴェルはあまり高くないと言われてきましたが、東京の魅力たっぷりなオリンピック招致のプレゼンテーションを見て「時代が変わってきているな!」と感じさせられました。こうしている今も日本中、いや、世界中で公官庁・企業・団体によるプレゼンテーションがなされています。
さて、81年前の創立以来「社会の進歩に貢献する、明朗で実力ある人間を育てる」との教育方針を堅持している湘南学園でもプレゼンテーション活動を積極的に授業へ取り入れています。今回ご紹介するのは、中学1年生英会話の授業で行った「人物紹介」のプレゼンテーションです。この取り組みに関しては以下のようなコンセプトで行いました。
1時間目の授業で、外国人講師からプレゼンテーションの模範が示され、その後生徒は自分の発表する人(それ以外にペットも可)について決めました。生徒は今まで習った英語の表現を駆使して、自分の表現したいことを書いていきます。分からない部分に関しては日本人教員・外国人講師がサポートしますが、ただ調べて難しいことを言うのではなく「相手にわかりやすい表現をすること」を指導します。たとえば、「お父さんがこの犬を私にくれました(My father gave me this dog.過去形のgaveは未習のため通じにくい)」は「この犬はお父さんからのプレゼントです。(This dog is a present from my father.)」という風に言い換えます。
2時間目の授業では最初に外国人講師からプレゼンテーションのポイントとなる、①アイコンタクト、②大きくはっきりした声、③ジェスチャー(身振り)、④笑顔(実はこれが一番難しい…)が示されます。それを意識させて上で、最後の練習をする時間が5分ほど与えられます。生徒は真剣に練習に励んでいました(真剣すぎて笑顔を忘れてしまっている人も…)。
それでは、プレゼンテーション発表!具体例を見てみましょう。(カッコ内は筆者の独り言)
・家族(自分の兄弟・姉妹についての発表がダントツ。お父さんもチラホラ。なぜかお母さんが少なかった…。なぜ?)
・友達(一生の宝です。違う学校に行っている友達を紹介する人も)
・ペット(イヌ・ネコが多いですね。カニという発表も!ちなみにそのカニはロッククライミングをするらしい…)
・先生や部活のコーチ(愛されていますね。師匠の元で頑張ってください)
現代においてプレゼンテーションをすることは当たり前。さらに、英語でプレゼンテーションを行うこともあるでしょう。グローバル化が急速に進んでいく中でも、しっかりと「社会に貢献できる」生徒を育てるのが湘南学園です。