イングランドセミナー 4日目
今日は、セントジェームズ校は、今学期の最終日で、明日からは、2週間のイースター休暇に入ります。授業最終日であると同時に、チャリティーデーでもあり、生徒達も先生方もそれぞれカジュアルな私服で登校し、アフリカや中東などで難民生活を余儀なくされているような人々へ、ボランティアで1ポンド寄付するという日なんだそうです。そういうわけで、湘南学園生も、各々お気に入りの服を着て、元気に登校して来ました。
昨日は、セントジェームズ校の生徒達と一緒の通常授業や、セントジェームズ校の先生による特別授業を受けたりしましたが、今日は、アンドリュー先生やジル先生のEFLの英語の授業をメインに、じっくりと英語学習を行いました。セントジェームズ校での学習は、今日でわずか3日目ですが、英語に対する生徒達の耳はずいぶんと慣れて来たようで、先生方の英語による指示も概ね通訳なしで捉えることが出来て来ました。それと同時に、無意識のうちに英語に集中しているためか、生徒の頭の中には、ポッポポッポと湯気がわき、相当脳みそに汗をかくようになって来ています。今日のEFLでみんなの注目を浴びたのは、ドヤちゃんの関連性を駆使した暗記力です。いや~、たいしたものでした。英単語の暗記は、その単語の中に存在する要素を関連付けて頭の中に絵を描くようにして認識させることの重要性をアンドリュー先生が語ってくれましたが、ドヤちゃんの頭の構造は、こうした合理的な言語習得方法回路が、しっかりと埋め込まれているようでしたよ。
今日、湘南学園生もセントジェームズ生も楽しみしていたのが、3時間目の異文化交流です。これは、今年初めての試みで、こちらの学校のクレア先生がオルガナイズしてくれました。セントジェームズの生徒による、イングランドについてのプレゼンテーションに続いて、湘南学園生も日本文化に関するプレゼンを行いました。これは、イングランドに来る前に、生徒全員が、パワーポイントを使って準備してきたものです。
プレゼンのトップバッターは、タカラによる「空手」です。タカラは、「日本文化を1分間で英語で言ってみよう!」という種本を使わずに、自分のオリジナルで作成した空手についての英語の説明を流暢にしてくれました。素晴らしかったです!そして、そのプレゼンの後に、実際に黒帯の空手着を着て、空手の型のパフォーマンスをしてくれました。これには、セントジェームズのイギリス人だけでなく、日本人の僕達も目が釘付けとなりました。すごい気迫がビンビンと伝わって来ました。
次のプレゼンテーターも中2生で、「旅館」について、ティーヨがとても詳しく丁寧に説明してくれました。旅館で着る着物や露天風呂、海鮮物の温泉料理や畳の上に敷かれたふかふかのお布団などを素敵な写真と気の利いた英語での説明を用いて紹介してくれました、日本人である僕達も、改めて日本の素晴らしさを再認識出来るような素晴らしい出来映えでした。きっと、セントジェームズの人々も日本の旅館に泊まってみたいと思ったに違いありません。
最後のプレゼンテーターも中学生でした。ここでは、むろリンが、実際に浴衣姿になって、日本の「着物」についてプレゼンしてくれました。成人式や卒業式、七五三などで着る着物や、花火見物やお祭りで着る浴衣、そして、旅館内での浴衣など、これも改めて日本の美しさを知ってもらえる素敵なプレゼンでした。そして、プレゼンの最後に、むろリンが日本から持ってきた沖縄の伝統楽器のさんしんを弾きながら、沖縄民謡の「島唄」をヨータ・サトシ・ハヤト・カイと共に歌ってくれました。
プレゼンの後は、ドヤちゃん・ナミさん・ナル・がぼリン・ヤッチョン ・グン・シバちゃん・マリちゃんの高校生の女の子達によるかわいらしいダンスをとドヤちゃんとミレコのダンス部員によるガチダンスを披露しました。どのセミナーに行っても、湘南学園生は、こうしたダンスをいつも演じてくれるんですよ。毎年、体育祭でアトラクションをやっているからでしょうか、ダンス部員の生徒はもちろんのこと、そうでない生徒達も、素敵なダンスを見せてくれます。
今日は、昨日にも増して、リセスタイムもランチタイムもとても楽しく交流出来たようです。そして、授業が終わった、午後3時、セントジェームズ校の生徒達が下校となり、湘南学園生達は、彼らに最後のお別れをいう時となりました。エントランスの前では、多くの多くのセントジェームズ生と学園生達が、とても素敵な雰囲気でハグしたり写真を一緒に撮ったりしていました。アングロサクソン系・ラテン系・スラブ系・アラブ系・アジア系・アフリカ系、肌の色も、宗教も、言語も違う青年達が、同じ笑顔でそこに集っていました。きっと、君達の力で、世界の紛争は、きっと解決出来るはずです!頑張れ、青少年達!世界に平和の砦を築いて下さいね!