スウェーデン留学レポート No.1
8月からスウェーデンへ留学している高校3年生の渡部さん。
彼女は、国際ロータリークラブの2015-16年度ロータリー青少年交換プログラムでスウェーデンへ留学しています。
国際ロータリークラブは、世界各国の地域社会の実力ある方々が、ボランティアによる社会貢献や奉仕活動を様々な方面で展開されている団体です。昨年度は当時高校1年生の水木さんがブラジルへ留学し、ブラジルからはナターリアさんが本校へ留学にやってきました。
今年度は、スウェーデンへ渡部さんが留学し、スウェーデンからソルベ君を交換留学生として迎え入れます。
ロータリークラブについては詳細は各ホームページをご覧ください。
◆国際ロータリークラブ(https://new.rotary.org/ja)
現在、スウェーデンへ留学している渡部さんよりレポートが届きましたので紹介します。
■スウェーデンのこと
スウェーデンの人口は950万人ですが、国土は45万平方キロメートル(日本は38万平方キロメートル)。多民族国家で首都はストックホルム。今のスウェーデンは短い夏の終わりで、一日の中でも温度差が10度近くあり、日中は半袖で過ごせますが、夜には長袖の上着が必要な涼しさです。
それでもスウェーデンの人たちは、海に入り(私には寒くて辛い・・)、テラスや船上など、外での食事を楽しみ、短い夏を満喫しています。そして夜は22時くらいまで明るいです。
私のいるヨーテボリは、首都ストックホルムから電車で4時間くらい南に位置する第2の都市です。(日本の大阪ですね!)そして、私の住んでいるところは、ヨーテボリの中でも更に南側の島になります。
■スウェーデンの生活
生活面ですが、スウェーデンの人は、ほぼ全員きれいな英語が話せるので、誰とでも英語でコミュニケーションがとれます。テレビや映画は英語で放送されスウェーデン語の字幕がついていたりします。スウェーデンでは子供たちも英語ができるのは、これが大きく影響を与えているようです!
食事は、聞いていた通り、サーモンやジャガイモがよく登場し、私の大好きなベリー類や、ナッツも豊富です。街にはたくさんのお寿司さんがあるのも驚きました。
私のいるヨーテボリのfotöという島から見える景色。
私はここから見える景色が好きです。
海に近いせいか、私のホストファミリーも勿論、どこの家の人も、みんなボートを持っていて、車のように乗り、海で遊んだり船上BBQなどしています。
お店にあるお菓子コーナー。
店内は甘い香りが広がり、見ているだけでも楽しい気分になります。
移動手段は川や海でのフェリーの他に路面電車が多く走っています。(江ノ電のようで、親しみがわきます。)
車もバイクもバスも人も路面電車も通る交差点に踏み切りや、信号がなかったりすることもあって驚きます!
■ホストファミリーとの生活
ホストファミリーは、ファザー、マザー、娘2人、息子の5人家族です。でも娘2人は、仕事と留学で海外に行っていて、いませんが、弟のMaxiがいます。ドイツ人一家ですが、家族全員12歳のMaxiまで(!)、ドイツ語、英語、スウェーデン語が話せます。私には、全員英語で話してくれるので、助かります。
■今日までのできごと
【7月28日(火) いよいよスウェーデンへ】
10:35羽田発JAL045便でスウェーデンに!
たくさんの方に見送られ無事出国。
フランスまで13時間、乗り換えのフランスで4時間待ち、スウェーデンヨーテボリまで2時間、合計19時間の旅でした。
スウェーデンの空港でホストファミリーが出迎えてくれた!
ホストファミリーの皆さんが笑顔で迎えてくれて、とっても嬉しかったです!
(向かって右側の女性は、ロータリーのカウンセラー)
到着したのが23時なのに明るくて、そして夏なのに寒くて驚きました。ホストファザーのFrankは半袖だけど、ホストマザーのuteは、皮ジャンを着ていました!
【8月4日(火) ホストファザーFrankのBirthdayにて】
実は一人で作るのは初めての寿司!
日本文化を一つ紹介できたかな!?
ホストファザーのFrankの誕生日プレゼントに日本の寿司を作ります!と宣言。でも一人で作るのは初めて。その上、電子レンジがなかったので、cookpadを見ながら鍋で米を炊きました。
ちなみに、寿司酢、海苔、すまき、醤油は持参。米やサーモンなどのネタはスーパーで買いました。
8月7日(金)~8月13日(木)ロータリー主催スウェーデン語キャンプ7日間に参加
新聞に載った!?
アメリカ/カナダ 16人、ブラジル 3人、台湾 1人、フランス 1人、日本 1人、スイス 1人、アルゼンチン 1人 合計 24人
ロータリー、スウェーデン、スウェーデン語についてなどを英語/スウェーデン語で学びました。
他の地区の各国から来た交換留学生と交流ができて楽しかったです。キャンプの様子が地元の新聞に掲載されたようです。
日本の国旗が見えないけど・・
8月16日(日) Sölve君&Aghilと
私と交換で日本に行くロータリーの
スウェーデン交換留学生Sölve君と初対面!
前年度スウェーデンから来日していて私にいろいろ教えてくれているAghilと9月から私とすれ違いで湘南学園に通うことになるSölve君と3人で待ち合わせ。Solve君が日本語をとても勉強していることに驚きました!
8月20日(木) 学校はじまる!
通学が大変・・・!
家からバス、フェリー、電車、路面電車を使い、1時間30分くらいかけて通学しています。
30分に1本しかないバスのドアが開かなくて乗れなかったり、降りますボタンが壊れていて降りれなかったり、行先の違うバスや電車に乗ってしまったり、スウェーデン語しか通じない運転手さんだったり、と、まだ通学には苦労してます・・・(笑)
■学校のこと ※私の学校がスウェーデンの標準かどうかはわかりませんが・・・
8月20日から学校が始まりました。日本の高校との違いがとても新鮮で楽しい毎日です。
学校は、LM Engström という名前でGöteborg(ヨーテボリ)の街の中央にあります。
校舎は2つあり、とても素敵な外観で驚きました。1階には一般の方が利用するカフェが!
友達は私に英語で話してくれますが、早くスウェーデン語を覚えなければ、と思っています。
クラスのメンバーは 髪の色も肌の色も目の色も様々で多民族国家を感じます。
◀クラスメイトの写真、両側の女性が先生です
初日も挨拶などの特別なこともなく、普通にクラスに入りました。
日本の学校との大きな違いは、その授業スタイルです。日本のように先生が授業を進めるのではなく、大きなスケジュールが決まっていて、自分で問題集などを解いて、わからないところを先生にきく、自習形式が多いです。スウェーデンの自己責任、自立の意味が少しわかったような・・・。
それから教科書や問題集は、誰かが使っていたものを借りて、一年間使って、返却するシステムです。
お昼ご飯は給食で、ちょっとオシャレなブッフェ形式です。ベジタリアン用、肉料理、魚料理、サラダやジャガイモ料理、パンなどもあります。昼休みは長くて、みんなでスーパーにチョコレートを買いに行ったりすることもあります。
■その他
スウェーデンで生活していると、やはり日本は島国だということを実感します。日本では、海外に行くためには飛行機に乗らなければいけないし、ほとんどの日常は日本人に囲まれて日本語だけで暮らしています。ここスウェーデンには様々な人種の人々が暮らし、その多くの人がスウェーデン語、英語、その他の言語を普通に使いわけていることにも驚きます。私もロータリーのイベントなどのおかげで、世界中に友達ができていますが、この国では暮らしているだけでも、自然にいろいろな国の人と交流が持て友人が増えています。世界が小さくなったような不思議な感覚です。
そして日本のことを聞かれた時のためにも、もっと日本のことを勉強したい、正確に説明できる語学力を身に着けたいと思いました。私は、まだスウェーデンに来て一か月ですが、毎日がとても濃く、充実していて幸せな時間を過ごしていると思います。スウェーデンに来ることができて本当に良かったです。送り出してくださった全ての皆様に感謝を込めて。