第65回学園祭・・・成功おめでとう
学園生徒会最大の行事が閉幕しました。お越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
実行委員会で裏方を支える彼らを見つめてきた教員の立場から、ひとこと御礼申し上げます。
きょうは、少し間が開いてしまいましたが、学園祭・後夜祭を終えた彼らの様子を通して、裏方を支えた彼らがなにをつかみ、何を感じたのか・・・
教員の立場から、レポートしたいと思います。
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後夜祭フィナーレ。
彼らがそこで語ったことは「仲間への感謝」だった。
「みんながいてくれたから」
そして、「この舞台にはいないけど、あいつの存在があったから…」と。
裏方を支える彼らは、連日の激務に耐えながら、毎日、朝一番乗りで学校にやって来ていた。
…そんな彼らには、この華やかな舞台の何倍もの苦労がある。
各参加団体に貸し出した物品の回収、レンタル品の返却。地域参加の方々のテントの片付け、
各参加団体の会計報告の点検、そして、金券の換金…etc.。
しかし、そんな後のめんどくさい仕事への心配などおくびにも出さず、
後夜祭で仲間への感謝を語る彼ら・・・私は、そんな底知れぬパワーを感じた。
学祭翌日…片づけの日も、彼らは実によく働いた。“働き者”という言葉がぴったりだ。
途中、カフェテリアで、みんなでランチ。
その後も働き続け、夕方…ようやく一段落。各係の片づけ状況を把握して、一応収束をみる。
中学生も、高校生に負けないしっかり者ぞろい。先輩の姿をじっと見ながら、自分の役割を迅速にこなしてきた。
思えば、今の高校生リーダーたちも、こうして先輩の姿をみながら、4~5年間を過ごしてきたわけだ。
我が学園生徒会の「教育力」たるや、教師の指導力さえも霞んでしまう。
さて、このあと、最終作業を終え、すべて片づけ終わって静まり返った校舎の片隅
…本部レッスン3教室で、彼ら実行委員会幹部会にとっての“フィナーレ”が始まる。
…自分たちは見れなかった間夜祭の録画を視聴しながら、ホッとした談笑のひと時をもつ。これも毎年のことらしい。
久々に生徒会担当になって、彼らが反省会でどんなことを語れるか…ワクワクだった。
教室を暗くして、スポットライトのように教壇の上の電気だけをつけた舞台で…一人一人、係長たちが語り始める。
自分のダメさ…
支えてくれた仲間への感謝
あのときの困惑…
失敗がないか…不安ばかり抱えてたこと
しかも、ほとんどの子が泣きながら、
あるいは号泣しながら「自分を語る」
始まる前から「おっ、泣くか?泣くかぁ?」とか囃したてる雰囲気もあったから、「なんだ?お涙ちょうだいの世界か?」と思いきや…
彼らは自分の言葉で真剣に語り、ほんとに男泣き、女泣きしている。
自分のダメさに泣き、みんなの温かさに泣き、そして、みているみんなからも、
温かいひやかしや、共感、あるいは「大丈夫だぞぉ!」の励ましの声がかけられる。
もちろん、もっとこうすればよかった…という後悔の涙もある。
「頑張ってきたつもりだけど、あの実行委員の子が、あのとき泣いちゃうなんて…オレ…もう、ほんと申し訳ない」と。
それから「ぶっちゃけ、最初は…○○のやつ、ホント働かねーなぁって思ってたよ…うん…!」
と、目の前にいる仲間への不満を打ち明けるなどの一幕も…。
各係長→実行委員書記→副委員長…とスピーチは進み、生徒会総務委員長、
そして、実行委員長からは、なんと!仲間一人一人への言葉がかけられていく。
私は教員として、今まで「自治」とか、「権利と義務の主体を育てること」が
生徒会指導のコアだと考えてきた。もちろん、いまもそれは変わらない。
しかし、もう一つ…。
実は彼らの“要求実現”こそが、生徒会指導の「原点」であることをはっきりと再確認させてもらった。
彼らが本当にしたいこと…彼らが夢中になれることを、我々教員がしっかりと“サポート”していくこと。
もちろん手を貸しすぎてはならない。そうして、彼ら自身が考え、行動するなかでこそ、
お互いの成長をサポートしあえるのだということ
・・・それはもう、教師の指導力を遙かに越える仲間同士の教育力とでもいおうか…
になっていくということを、今年の彼らから学ばせてもらった。
第65回湘南学園学園祭…成功おめでとう