「誰も置き去りにしない」・・・持続可能な開発目標に思う
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が、9月25日~27日、150カ国以上が集まった「国連持続可能な開発サミット」で採択されました。
「・・・地球は、あなたが生まれる前から存在し、あなたがいなくなった後にもずっと続いていく・・・そして、いま、あなた自身が、この地球を形作っている」
国連発信のこの映像を一緒に観ていたある女の子が、『世界でいちばん貧しい国の大統領のスピーチ』の絵本のことを話してくれました。
2012年、ブラジルのリオデジャネイロで国際会議・・・これといった名案が出なかった会議の終わりのほうで、演説の壇上に立ったのは・・南米の国ウルグアイのムヒカ大統領。
彼女は「この本を読んで、”持続可能性”ってことについて、初めてわかった!・・・かつて、授業で学んだアメリカインディアンの言葉『自分の7代先の子孫のために何ができるかを考えながら生きていかなければいけない』というのを思い出した・・・」と。
「より便利で、より豊かで、わたしたちは幸せになったのでしょうか」そう問いかける大統領の言葉・・・
彼女は、「(中3のとき研修旅行で行った)周防大島(山口県)での民泊のことも思い出した!あのときは、びっくりしたよ。だって、お金とかまったく使わないんだもん。夕食の材料は・・・じぶんちで釣ってきた魚でしょ。それに、お隣さんから分けてもらった野菜・・・こんな暮らし方ってあるんだぁ・・って思った」・・そう話していました。
生徒たちの学びは、いろんな事柄と“繋がった”とき・・・はじめてしっかりとした“認識”となり、それが「持続可能な未来を作る担い手」としての“生きる力”になるのでしょう。また一つ生徒から学ばせてもらった気がします。