オーストラリアセミナー その10

2012年8月3日

湘南学園中高オーストラリアセミナーの13日目の報告です。

今日の1時間目は、毎週行われているノックス小学校の Assembly「全校集会」をリスニングトレーニングを兼ねて見学させて戴きました。幼稚園から小学校4年生までが参加するこの集会は、各週毎に、幼稚園生・1年生・2年生・3年生・4年生のそれぞれの学年で、この1ヶ月どのようなことに取り組んで来たのかをパワーポイントや動画を使って、見学を希望する保護者も含めて全校集会に参加する全員に報告するものでした。今回の報告は、小学校4年生のものでした。動画は、まさに、テレビのニュースを見ているかのようなクォリティーの高さでした。子ども達がニュースキャスターになって、例えば、「成功するとはどういうことか?」とか「ロンドンオリンピックで自分が期待しているものはどんなことか?」といったでテーマで生徒達にインタビューした模様を放映したりしていました。パワーポイントによるスライドショーを使ったプレゼンテーションでは、遠足や科学の研究作品などをとりあげていました。子ども達のスピーチも作品も「こんな質の高い小学生4年生のプレゼンは日本では見たことがないよ!」と学園生達はみんなとても驚いてしまいました。

2時間目は、ノックスの中学校の日本で言えば中1の音楽の授業に参加しました。ここでもびっくりすることばかりでした。受講者数は、17名程でしたが、各々がiPadを持っていて、それを使った作曲のやり方を勉強していたのです。また、先生は、板書を行わず。すべてパソコンからのデーターをプロジェクターを使ってホワイトボードに映し出しながら、コンピュータソフトを使っての授業を行っていました。ノックス校内では、単に、在校生数800名に対して、構内で使えるパソコンが400台そろっており、その上に、Year 5・6・7 年生にはiPadがそれぞれの学校から貸し出されるというだけではなく、それらを使った現代のマルチメディア時代にそれに適応したやり方で、学校内での授業も組み立てられていました。現代のIT時代に生きる子ども達にITを使って仕事が出来る技術を習得させることは、ノックス校では当たり前のように行われ、先生方もまた、このIT時代に取り残されずにTeaching Method を身に付けているわけです。

3時間目は、ノックス小学校1年生のドイツ語の授業に参加しました。今日のテーマはお天気でした。It is sunny. It is cloudy. It is windy. It rains. It snows. などをドイツ語で言う練習をしていました。そして、ここでも、ノートパソコンを有効に使っていました。先生との一定のやりとりが終わると、子ども達は、いつくかのワークショップに分かれて、習ったフレーズの復習をしてましたが、ここでは、ノートパソコンの中のドイツ語の学習ソフトを使って、床のカーペットに寝ころびながらとても楽しそうにキーボードを叩いている子ども達の姿が印象的でした。

湘南学園の生徒達は、今日は空き時間を利用して、ホストファミリーへの手紙を書いたり、ノックス校に送る日本の国旗に寄せ書きをしたりして、お別れの準備をしていました。タミちゃんは、相当長い長い手紙を作成していましたが、それを読ませてもらうと、ほとんど添削がいらないような正しい英文ばかりが書き連ねられていました。Good Job Girl! サトシくんは、手紙を書きながらちょっぴり涙ぐんてしまったり、エリカちゃんやユキちゃんのメッセージも自分の気持ちがとてもよく伝わるものでした。

午後の2時間は、湘南学園生がノックス小学校3年生のティナ先生のクラスの子ども達に、竹とんぼ・糸電話・シャボン玉・コマ回し・折り紙といった日本の子ども遊びを教えました。このクラスの子ども達とはもう顔見知りなので、子ども達はそれはそれは嬉しそうに日本の子ども遊びに熱中してくれました。「もうこの子達と離れられない!日本へ持って帰りたい!」と学園生は誰もが強く思ったようでした。

夕方は、いよいよフェアウェルパーティーがやって来てしまいました。みんなあまり待ち望んでいたパーティーではなかったようで、「どうすれば明日帰らないですむようになれますか?」との質問がところどころでされていました。パーティーには、大勢のバディーやホストファミリーが来てくれて、会場は所狭しという状態になって、話がはずんでいました。15分程の楽しいチャットのあと、スザンヌ先生の挨拶や生徒達のスピーチがありました。学園からは、ヨーコちゃんとミナミちゃんが大役を果たしてくれました。少々緊張気味でしたが、お別れの言葉にふさわしい内容でスピーチをまとめてくれました。その後は、ニコラス君からの国際交流の素晴らしさについてのアピールスピーチがあり、ノックス校男子生徒達によるクラシックギターバンドの演奏を聴かせてもらいました。そして、アヤカの指導のもとで頑張って練習した高1女子によるダンスパッフォーマンス、高2生の歌と踊り、そして、最後に学園生全員でのコスモスの合唱でフェアウェルパーティーを締めくくりました。パーティーが終わっても、お世話になったホストファミリーや
バディーの生徒達と写真をとったりおしゃべっりしたり、本当にメルボルンに来て良かったなぁと誰もが思えるような素敵な時間を過ごしました。

今年のオーストラリアセミナーは、ノックス校創立30周年の年にあたったため、このフェアウェルパーティーの後、夜の7時から30周年記念コンサートが実施されました。このコンサートは、延べ26曲もの演奏がありましたが、観客席も含めた全体合唱が1曲、卒業生によるパープの演奏が1曲、卒業生と在校生の合唱団による演奏が1曲あった他は、すべて在校生による演奏でした。しかも、入れ替わり立ち替わり、合唱やソロ、ギターやバイオリン、トランペットやサックスなど、バラエティーに富んだパフォーマンスが展開されました。また、舞台を盛り上げるスライドショーもとてもユーモアあふれるオーストラリアならではのものでした。さらに驚いたことに、このコンサートの録画は、本格的な録画カメラを持ったスタッフの生徒がやっており、それが、2年間に日本にやって来たアナンドくんだったんです!God Job Boy! また、1部と2部の間の休憩時間は30分程あり、そこでは、シャンパンやジュース、スパーキリングウォーターやケーキなども振る舞われており、この記念コンサートのクォエイティーの高さには、驚愕してしまいました。

このようにして、オーストラリアセミナー13日目の素敵な夕べが終わりました。今夜と明日の午前中は、メルボルンでの最後の一時をホストファミリーの皆様と過ごすことになります。いろいろとおしゃべりして来て下さいね! しかしながら、「先生、今、部屋の中はぐっちゃぐっちゃで大変!」という声も聞いています。ということは、荷物をまとめるのに相当の時間を有してしまいそうな人もいるようですが……。

ノックス小学校アセンブリー①

ノックス小学校アセンブリー②

ノックス小学校アセンブリー③

ノックス小学校アセンブリー④

ノックス小学校アセンブリー⑤

ノックス中学校音楽の授業①

ノックス中学校音楽の授業②

ノックス中学校音楽の授業③

ノックス中学校音楽の授業④

ノックス中学校音楽の授業⑤

中国からの留学生とリセスタイム①

中国からの留学生とリセスタイム②

ノックス小学校ドイツ語の授業①

ノックス小学校ドイツ語の授業②

ノックス小学校ドイツ語の授業③

ノックス小学校ドイツ語の授業④

ノックス小学校ドイツ語の授業⑤

ノックス小学校日本文化交流①

ノックス小学校日本文化交流②

ノックス小学校日本文化交流③

ノックス小学校日本文化交流④

ノックス小学校日本文化交流⑤

ノックス小学校日本文化交流⑥

ノックス小学校日本文化交流⑦

ノックス小学校日本文化交流⑧

ノックス小学校日本文化交流⑨

ノックス小学校日本文化交流⑩

ノックス小学校日本文化交流⑪

フェアウェルパーティー①

フェアウェルパーティー②

フェアウェルパーティー③

フェアウェルパーティー④

フェアウェルパーティー⑤

フェアウェルパーティー⑥

フェアウェルパーティー⑦

ノックス校30周年記念コンサート①

ノックス校30周年記念コンサート②

ノックス校30周年記念コンサート③

ノックス校30周年記念コンサート④

ノックス校30周年記念コンサート⑤

ノックス校30周年記念コンサート⑥

ノックス校30周年記念コンサート⑦

ノックス校30周年記念コンサート⑧

ノックス校30周年記念コンサート⑨

ノックス校30周年記念コンサート⑩

ノックス校30周年記念コンサート⑪

ノックス校30周年記念コンサート⑫

ノックス校30周年記念コンサート⑬

ノックス校30周年記念コンサート⑭

ノックス校30周年記念コンサート⑮

ノックス校30周年記念コンサート⑯

ノックス校30周年記念コンサート⑰

ノックス校30周年記念コンサート⑱

ノックス校30周年記念コンサート⑲