2015年度イングランドセミナー 2日目

2016年3月22日

 今日は、湘南学園の2校目の海外姉妹校であるセントジェームズスクールでの英語研修の初日です。ちなみに、湘南学園の海外姉妹校は、オーストラリアメルボルンのノックススクール、イギリスエクセターのここセントジェームズスクール、そして、アメリカインディアナポリスのオーチャードスクールの合計3校です。

 生徒のみんなは、昨日のまる1日(朝自宅の玄関を出てからエクセターのホストファミリー宅に入るまで)の長旅と9時間の時差をものともせず、元気にセントジェームズスクールにホストファミリーに連れられて登校して来ました。僕は、かわいらしいB&Bに泊まっているのですが、今朝はさわやかな小鳥のさえずりと窓からうっすらと差し込む太陽の光で目を覚ましました。


 まずは、EFLの先生の一人であるジル先生とセントジェームズ校の湘南学園との交流担当であるマリナ先生から、学園生一人一人にあてがわれたバディーの紹介があり、生徒達は、それぞれのバディー達のクラスへと出席をとりに連れられて行きました。出席確認が終わると、EFLの授業が始まりました。担当は、女性のジル先生と男性のアンドリュー先生です。今日は、前半は主に生徒達の英語のレベルをチェックするためのテストや一人一人へのインタビューなどを中心に行いました。生徒達にとっては、普段の学園での週1回の英会話の授業で、ネイティブの先生に英語を教わることには慣れているものの、わずか5人ないしは6人一組のグループ毎に、朝から夕方までずっとオールイングリッシュで英語を勉強することはなかなかないことなので、きっと生徒達の頭の中は、熱く沸騰していたことでしょう。


 午前中の20分間のリセスタイムやお昼のランチタイムには、バディーの生徒達が迎えに来てくれて、一緒にお菓子やお昼ご飯を食べたりしながらおしゃべりしました。研修初日、周りを見渡すとすべて英語を話す外国人達に囲まれたのも初めての生徒達が大半だったので、きっと圧倒されてなかなか思うように会話のキャッチボールが出来ずに苦戦したのではないかと思います。ダブルッチが、「やはり自分から進んで会話の中に入っていかなければいけないってことが分かった。今日は勉強になった」と今日の交流を振り返っていました。まあ、何と言っても今日はまだ研修初日なので、そう実感出来ただけでも大きな収穫ですね。


 今日は、長時間に及ぶ英語の授業の気分転換も兼ねて、セントジェームズスクールの校内を一通り見て回りました。公立学校であるにもかかわらず、整備はとても整っており、学園中高にはないものがたくさんありました。教室はすべて、教科教室制で、美術関係教室の棟、音楽関係教室の棟、数学や科学などの理系関係教室の棟、調理関係教室の棟、歴史や地理や文学関係教室の棟などに分かれており、生徒達は、1時間1時間移動しながら、それぞれの教科の特性を活かした教室で勉強します。それぞれの教室が教科毎に 複数設置されていることにはびっくりしました。逆に、湘南学園には、美術室も調理室も音楽室も1つずつしかないことにびっくりされました。また、それぞれの棟の階段には、数学の三角関数の公式や、文学作品のタイトルなどが掲示してあったり、廊下や壁には芸術作品がずらっと展示されていたりしました。さらに、嬉しいことに、湘南学園との交流を展示したコーナーも設けられていました。人口12万人のエクセター市にある公立のセントジェームズスクールのような5つの Comprehensive School(イギリスの中高一貫の中等教育学校)には、すべて、湘南学園のアリーナにあるような可動式の座席を配備した講堂が設置されているそうです。学園生達は、イギリス政府がいかに教育に国家予算を投資しているかということを実感したことでしょう。

 さて、午後の英語の授業も15:45頃まで続き、今日1日のセントジェームズスクールでの研修を終え、生徒達は、ホストファミリーに迎えられて帰って行きました。おっと、生徒達にとっては、研修は学校だけではなく、ホームステイ先でも英語を使ってコミュニケーションをとらなければならないわけですね。ほっと一息つけるのは、夜ベットの中に入ってひとり目をつぶった時なんですね。本当にお疲れさまです。