中1総合(2)他者理解を深めるプログラム

2016年6月22日

中1の総合では今年度「自分を理解する・他人を理解する」を大きなテーマとして学習を進めています。第1回(5月11日)では「自分の命の大切さを知ろう」を主題に行いました(5月14日の学びBLOG参照)。

 

第2回(5月11日)では、「当たり前にできることのありがたさを知ろう」を主題に、前年度の研修旅行で東日本大震災の被災地を訪れた高校生の先輩達が旅行後に発足させた、高3「東北部」のメンバーによる特別授業とワークショップが行われました。

教員や学園近隣の方々にもレクチャーや座談会も行ってきた先輩達は、研修旅行を紹介して学んだこと、後輩達に伝えたい理由を伝え、「他人事でなく自分事にする」視点から中1生に熱く問いかけてくれました。「無人島に1つだけ持って行く物」「女川の中学生の俳句から学ぶこと」などのテーマ授業をクラス別にリードして行ってくれました。日常の学校生活や家庭生活で当たり前に行っていたことを見つめ直すきっかけになりました。この回でも学んだことをまとめて記録し、担任の先生がコメントしました。

 

今週行われる第3回の総合学習では、校内数か所で班別行動で車椅子体験をします。そして、障がい者の社会参加に関わるNPO法人の、指導者の方の講演を聞いて、ハンディキャップを持つ人の生活や抱えるお気持ち、人生で大事にされていることを知り、障がい者とフォローする人との関係について問題意識を育みます。

こうした学習は、「他者理解を深める」というテーマでつながっています。世の中には様々な身体的・精神的ハンディキャップを持った人がいます。周囲の人は理解に努めて関わっていけること、何よりもみんな同じ人間として支え合って生きていけることを認識できるように指導したいと考えています。

その視点からクラスメイトや家族との関係を見つめ直し、思いやりとマナーを持って対人関係を広げていける生徒になってほしいと願っています。