2016年度 オーストラリアセミナー12日目
今朝は、心配された雨もやみ、青空のもとサヴァリン・ヒル・バララットへの遠足へと出かけました。私達が18日(月)にノックス校に到着してからずっと、学園生のバディーとして、リセスやランチ、放課後や休日などに一緒にいてくれたサラ・キーリー・ザラ・ディロン・ウィロー・マディソン・キャスリン・サラ・ミッチェル・ジョンソン・フィル・エリック・ジム達も、このバララット遠足に同行してくれました。彼らはみな、9月のノックスジャパンツアーで湘南学園にやって来るメンバーです。メルボルンに来てから今日で11日目となりますが、学園生達は、すっかりノックス生と仲良くなれたようで、つたない英語を駆使しながら、若者同士コミュニケーションをとっているようです。
海外姉妹校との交流は、本当に有難い限りものです。こうしてメルボルンで知り合えた外国人の友達が、9月に日本で再会し、ホームステイで受け入れたり、日本文化講座に一緒に参加したり、江の島や鎌倉に出かけたり、休日に共に遊んだりして友好を深めることが出来るわけですから。そして、英語というコミュニケーションツールを通じて、遠く離れていても、フェイスブックやラインなどで常に連絡を取り合えるなんて、とてもうらやましいことですよね。
さて、バララットでは、まず、ろうそく作りを見学しました。何故ここバララットでろうそくを作らなければならない程、ろうそくが必要だったのでしょうか? それは、金の採掘で地下に潜って作業をするために、1日で数千本ものろうそくが必要となったわけです。そして、そのろうそくは、時計の役割までしていたとのことでした。レクチャーの後は、ろうそくの色づけをして楽しんだ生徒もいました。
バララットは、カリフォルニアでのゴールドラッシュの後、金を求めて世界中から人々が集まった場所です。そして、1854年のユリカストケイドと呼ばれる歴史的事件が起こった場所でもあり、これがオーストラリアの民主主義の始まりだとされていることでも有名です。
ここでは、川で実際に金の採集をしたり、金の精製のデモンストレーションを見せてもらったり、この時代に人々が暮らしたテントの中を覗いてみたり、馬車に乗ったり、当時の街並みの中を散策したり、当時のまま残されているボーリング場に行ったりしながら、メルボルンゴールドラッシュの時代の人々の生活を体感しました。そして、この遠足のフィナーレとして、ユリカストケイドを再現する野外でのスペクタルなナイトショーを鑑賞しました。ナレーションはもちろん相当難しい英語であったため、学園生にとってこれを聞き取るのは至難の業だったと思いますが、前日のティナ先生の授業でバララットについての事前学習をしていたので、ショーの大まかな流れは理解出来たのではないかと思います。
バララットからノックス校に帰って来たのは、もう夜の10時半過ぎとなりましたが、皆、ホストファミリーに車で迎えに来て戴きました。こうして、朝からの楽しく、そして、オーストラリアの歴史の中にずっぽりとつかったまる1日の遠足を終えました。