【 2016年度:第2回English Camp 】Advanced Course:第2日目
English Campの第二期も2日目となりました。
今日は朝から快晴。朝食前に澄み渡る青空と富士山を背景に、参加者全員でホテルの庭に出て、集合写真を撮りました。空気も澄んでおり、英語を学ぶ環境としては最適な条件が揃っています。
さてEnglish Campを通じて英語をネイティヴの先生方から学べることに、どんな利点があるのでしょう?本日のブログでは、少々この点について考えてみたいと思います。
まず第一に『幅広い英語に接することができる』ということが挙げられます。私たちは「英語=アメリカ合衆国の言葉」というように思いがちです。確かに英語話者の3分の2はアメリカ合衆国の国籍を有しており、アメリカ英語は映画や音楽を通じて世界的に広く親しまれています。また、日本の学校で使われている教科書・参考書等もほぼ全てアメリカ英語に則った形になっています。ただし、最近は一般的に使われている教科書のほとんどでアメリカ英語をベースにしつつ、イギリスなどの他の国の英語要素も取り入れています。湘南学園で使っているNew Crown English Seriesの教科書も一部の表記・表現においてイギリス英語を取り入れています。生徒達の中には程度の差こそあれ「英語=アメリカの言葉」という意識がまだ少なからずあるようですが、今回のEnglish Campではいい意味でそういった思い込みから脱却することができています。今回のEnglish Campに講師としてお招きしたのはイングランド・アイルランド・ナイジェリアの3名で、それぞれの講師が異なる英語を話します。
本日の1時間目はリフレッシュということで施設の庭でスポーツということでしたが、イングランド出身の先生が、サッカーボールを抱えて一言。 Let’s play football!(フットボールをやろう!) 生徒達は一瞬だけ「?」となりましたが、先生がすかさずYou know soccer, right? We, Britishers, call it football.(サッカー知ってるよね?僕たちイギリス人はフットボールというんだよ)と丁寧に説明してくれました。生徒達にとっては目から鱗のようで「サッカーってアメリカ英語だったんだ」と話していました。こうして異なる視点を持つことは今後の人生に大きくプラスに働いていくのではないでしょうか?
第二に『より自然な英語を体験的に身につけることができる』ということが挙げられます。授業で「好きな日本の食べ物」という話題の時に「たこ焼き」「八つ橋」「焼き鳥」などを生徒が挙げていましたが、講師の先生がWhat is it like?(どんな感じのものなの?)と聞いたときの生徒の反応はDelicious!かVery delicious!というものばかりでした。ここで講師がおっしゃっていた興味深い話は「そもそもdeliciousという言葉はそれ自体でかなりレベルの高いおいしさを表しているのでveryは付けない。付けると不自然だね。」ということ、また「ただdeliciousと答えるのではなくて、sweet(甘い)、bitter(苦い)、salty(しょっぱい)、sour(すっぱい)といった味を伝えることや、crunchy(かりかりしてる)、soft(やわらかい)、slimy(ねばねばしている)などの特徴も伝えたほうがいいね。」ということでした。日頃学校で習っていることの再確認でもありますが、改めてネイティヴの講師の「生の声」としてこういったことを改めて指摘されると、生徒は学習してきたことを再度確認した上で、「ああ、やっぱり」と納得している様子 でした。
本日は2日目ということもあり、昨日より生徒が活発に活動している様子が目に付きます。朝一番のスポーツのアクティビティもネイティヴと生徒がより一層うちとけるのに一役買っていました。スポーツも音楽と同様、全地球市民が共有する1つの「言語」だということを再認識させられました。施設も、教室の横に広々とした芝生の庭が広がっているなど恵まれています。生徒達も授業の合間の15分休憩に庭でサッカー、バドミントン、野球などで気分をリフレッシュさせつつ親睦を深めていました。
明日にはEnglish Campの最後を飾る生徒自身によるプレゼンテーションが控えています。それに向けた準備に熱心な生徒たちの様子を見ようと、湘南学園小学校から河本校長先生を含む3名の先生方が視察に訪れてくださいました。今後、小学校との連携も含め、湘南学園全体で英語教育を盛り上げていくための一助になってくれることと思います。
明日は生徒達の努力の結晶であるプレゼンテーションの様子を中心にお伝えできればと思っています。生徒達は一生懸命取り組んでいますので、明日の学びブログも是非ご覧下さい。