熊本震災募金を届けてきました

2016年8月3日

 2016年4月に起きた熊本の震災を受けて、湘南学園では募金活動を行いました。5月から取り組んだ結果、生徒会募金として77,435円が集まりました。同時期に、チーム湘南学園として取り組んだ復興支援ランチでは義援金143,300円が集まりました。

“熊本の復興支援に役立ててほしい”

その想いを胸に、熊本市の東京事務所を訪問して、同じビルに駐在されている阿蘇市の職員の方を通して、生徒会募金と復興支援ランチ義援金合計220,735円を阿蘇市に届けました。
 
 今回、ご対応いただきましたのは、宮岡千尋氏(熊本県市長会東京事務所・主任)、平井英虎氏(熊本市東京事務所・所長)。さらに、熊本日日新聞社の編集部長である清田幸子氏にもご同席いただきました。
 

 湘南学園中高では、25年前の1991年から数年に渡り、阿蘇で民泊体験を実施していました。まだ今のように民泊が行われていない時代ということもあり、メディアにも注目された、と、当時この民泊を担当していた山口先生(現教頭)は語ります。今回の震災で、そのときに大変お世話になった役所の方や住民の方のことを考えると胸が痛むとも。

 そのつながりもあって今回、阿蘇市へ寄付することとなりました。
 


 生徒を代表して訪問した2人は、どうして募金をしようと思ったのか、そして、どのような想いがあるか、それぞれ熱く語ってくれました。

喜田くん
「震災直後にはたくさんの報道があったけど、時間とともにあまり報道されなくなってしまっている。自分の中で、“風化させたくない”という気持ちを強くもった。学校の中でもみんなに意識を向けてほしいと思い、呼びかけを始めた。」
 
平野さん
「いろいろな話を聞いているうちに、自分たちに何ができるのか、と考えた時に“募金”と思いました。校内だけでなく、校外にも呼びかけていきたい。熊本の現在の状況のわかる写真等をポスターにして学園祭で募金活動等を行いたいとも思っています。熊本の復興が早まってくれればいいなという想いです。」
 
 そして、喜田くんからは

「今、熊本の人たちが何を求めているのか、自分が現地に行ったら何をしたらよいのか、教えてほしいです。」

という質問が。
 

「観光者が減ったので、来てくれるだけでも嬉しい。」

「ライフラインや商業はある程度戻ってきているが、住居の問題はまだまだという状態。熊本市の場合は1000人くらいがまだ避難所で生活をしている。」

「熊本のいいところは、豊かな自然と美味しい食べもの。阿蘇山のカルデラは一見の価値がある。被害を見てみるのも勉強になるでしょう。」

と、丁寧にわかりやすく答えていただきました。
 

 メッセンジャーとして重要な任務を託された生徒2名、喜田くんと平野さん。約1時間に及ぶ懇談後には、「緊張した」と語っていましたが、2人とも立派に受け答えをして、その責を果たしました。
 

「今後ともよろしくお願いします。」と、挨拶を交わして会は終了。
貴重なお時間をいただきありがとうございました。これからの生徒会の活動に是非ご注目ください。