フランス留学レポート No.1

2016年10月18日

 こんにちは。高校1年の高橋夢歩です。

 今回、ロータリー青少年交換プログラムでフランスの中心に位置しているオーベルニュ地方のクレルモンフェランという街に1年間派遣されています。色々な経験をさせていただいて、沢山の事を学んでいます。少しでも皆さんに伝えられたらな、と思いレポートを書かせていただきます!

 羽田空港にお見送りに来てくださったロータリーの皆様、友達、家族。パリのシャルルドゴール空港まで13時間、国内線に乗り換えて1時間の乗り換えを含めて、全部で18時間の移動でした。初海外なので凄く緊張しました。
 
 世界中のロータリーの派遣生とシャルルドゴール空港で会い、皆でクレルモンフェランに向かいました。ロータリーブレザーを着ているおかげで派遣生だとわかりやすいですし、1人で怯えてるところに話しかけてくれてとても心強かったです。
 
 クレルモンフェラン空港にお迎えに来ていただいたセカンドホストファミリーです。かなり緊張しましたが、とても優しく接していただき、安心することが出来ました。最初の1週間だけセカンドホストファミリーにお世話になりました。

お家のお庭は絵本の世界みたい

家の中も全部おしゃれ

街のシンボルの教会


 ロータリーでオーベルニュ地方に来ている留学生は40人ほどいます。何カ国の人が来ているか分からないくらい色々な国の人がいます。その中で日本人は1人しかいません。1つの国につき2人以上は来ているのでやはり心細いですが、誇りを持って日本のことを伝えたいです。


 その中で同じ町、同じ学校、同じクラスとずっと一緒にいるのが3つ上のメキシコ人のAlissonです。来る前から連絡を取っていましたが、とても仲良くなれました。沢山メキシコの事も教えてくれて、日本のことも伝えられています。これもロータリーの素晴らしさだと思います。

ホストシスターたちに浴衣のお土産を!
 
凄く喜んでくれましたicon_biggrin.gif



さて・・・

“皆さん、フランスのイメージはどんなイメージですか?”


【食文化】

 まずは食文化。私のイメージ通りでした。

 毎日フランスパンとチーズを食べています。この写真は毎日食べている朝ごはんです。フランスパンにイチゴジャムをつけてオレンジジュースを飲んで登校します。フランスパン、チーズだけではなく、毎日ヨーグルトも食べます。スーパーのヨーグルトコーナーは凄い量で驚きました。


【学校】

 私が通っている学校は、街で1番厳しいと言われている幼稚園から大学まである私立学校です。しかし私服登校で、携帯は使え、昼休みはカフェに行ったり、買い物に行ったり、家に1回帰ったりと自由です。また、女子は全員ピアスをしています。

 この部分を取り上げると一見ラフな学校に見えるかもしれません。しかしフランス人、この学校の生徒は全員大変です。
 
 まず宿題の量が毎日、夏休み並にあります。例えば英語。1枚の絵を渡され、その絵についてとても長いレポートを英語で書かなければなりません。私にはとてもついていけないハイレベルで、先生は私に“宿題をやらなくていい”とおっしゃってくれます。厳しい先生ですが、とっても優しいです。ですがそれだと意味がありません。みんなより簡単な英語で一生懸命レポートを書いています。

 しかし、これは第二言語の英語の話です。凄いという言葉しか出ません。
 
 授業はあまり板書をしません。口頭で全て行い、質問があったらスペル確認のために書くだけです。授業時間は8時から18時の10時間で、日本の部活に当たる習い事などはその後になります。

 私のホストブラザーはオーケストラの練習で22時半に帰宅します。ですが、学校でトップの成績です。また日本語、英語、スペイン語も話せて、いつ寝ているのか分かりません。日本人は寝ない、という噂がありますが、世界中どこの人もみんな忙しいと感じます。
 
 こちらは、特別な学校なのかも知れませんが、私の中の“海外の学校はラフ”というイメージは無くなりました。自由は守られているけど、やることはやらないといけない。メリハリが付く環境にいると思います。しかし、全てフランス語で想像していたよりも疲れます(笑)


【フランス人】

 親日家の方がとても多い事には驚きました。漫画やアニメが好きで、日本が好きという人ももちろん多いのですが、日本食(寿司や刺身、天ぷら、お好み焼き)から、日本の風景や文化が好きという人も多くてびっくりです。この街には日本人がいません。なのに沢山の親日家がいることは、私に日本人であることをとても幸運と感じさせてくれます。本当に嬉しいです。
 
 フランス人はフランスに誇りを持っているから英語を話さないという話を聞いていました。確かに英語を話してくれません。ですが理由が違います。英語を話す事が恥ずかしいからだそうです。

 日本語とフランス語を比べたらフランス語の方が英語に似ていますが、逆にややこしくなって間違えたり、発音がフランス語になるのが嫌で話さないそうです。プライドの高いフランス人らしい答えでした。

細い道が多くて迷子に…

 フランスだけではなく、ヨーロッパは全体的に細い道が多いと思いますが、すぐ迷子になります。道を聞いても英語では相手してくれませんし…。一度大雨の中、3時間迷子になったことがあります。携帯の充電も無くなって、途方に暮れました。全身びしょ濡れで、風邪を引いてしまいました。(笑)


 
 ホストファミリーにお寿司はもちろん、うどんや焼きおにぎり、刺身、出し巻き玉子などを作りました。

 
お気に入りの写真


 こちらに来て、いい事も悪い事もたくさん経験しました。全てのことを生の声で届けられたらなと思います。

 そして実感します。多くの方々に支えていただいていると…。

 少しでも恩返しができるようにこれからも頑張ります。本当にありがとうございます。