湘南吹奏楽アンサンブルコンテストに出場

2016年11月19日

11月13日に茅ヶ崎市民文化会館にて湘南吹奏楽連盟主催のアンサンブルコンテストが開催されました。湘南学園からは高校の部でクラリネット四重奏、中学の部でサックス四重奏が出場しました。

 

高校の部で出場したクラリネットパートが演奏した曲は、ベルギーの作曲家レイモンド・デカンクのA Playful Quartetです。デカンクは1935年生まれで、1950年代より創作活動を行っている作曲家のようです。今回演奏したA Playful Quartetは軽快なメロディーに始まり、途中ややメランコリックな落ち着いた旋律を経て、また軽快なメロディーに戻るという構造をもっています。Playfulは英語で「陽気な」「ふざけた」「冗談の」といった意味を持ちます。この曲に込められた作曲家の意図はそのどれだったのでしょうか?それとも、いろんな意味を込めてPlayfulとしたのでしょうか?本番の演奏では、軽快なメロディーが心地よくホールに響きました。四人の息があった演奏は見事でした。結果は金賞には及ばなかったものの、見事銀賞を獲得しました。

 

クラリネット四重奏のメンバー

 

一方、中学の部で出場したサックスパートが演奏した曲は、ベルギーの作曲家ジャン=バティスト・サンジュレーの「サクソフォーン四重奏曲第1番」でした。作曲家としては一般に広く知られた人ではありませんが、サクソフォーンの世界では多大な貢献をした作曲家です。サクソフォーンは発明されたのが1840年代と比較的新しい楽器ですが、このサンジュレーという作曲家はサクソフォーンの発明者アドルフ・サックスの友人で、今回演奏した「サクソフォーン四重奏曲第1番」は世界初のサクソフォーンのための楽曲だと言われています。 湘南学園生が奏でたサクソフォーン四重奏曲第1番は、世界初のサクソフォーン楽曲のみずみずしさが伝わってくるフレッシュな演奏でした。何よりも、生徒たちが伸び伸びと楽しそうに演奏している姿が印象的でした。結果は、堂々の金賞。ただ、県大会への推薦は逃してしまいました。

 

サクソフォーン四重奏のメンバー

 2団体とも、生徒たちはよく頑張りました。今回、両団体とも金賞を逃したことや、県大会への推薦に及ばなかったことなど悔しさの残る結果でしたが、今回の経験を生かして次のステップに進んでいってくれることと思います。

 

吹奏楽部は今後、2017年1月8日(日)に同じ会場の、茅ヶ崎市民文化会館にて開催される「湘南吹奏楽の集い」に参加します。一般の方も聴きに来ることも出来ますので、是非この機会に吹奏楽の魅力ある演奏を聴きに来て下さればと思います。