中学2年英語初回授業の様子 「世界の言葉であけまして…」

2017年1月21日

 湘南学園中学校高等学校では1月10日(火)に新年初登校を迎え、その日から授業がはじまりました。中学2年生の英語初回授業は以下の授業計画で行いました。
 

授業目標:冬休みの課題の内容を確認する世界各国語の新年の挨拶について学ぶ
教材  :課題確認テスト・2002年ニューイヤーコンサートDVD
※プロジェクター使用

 
 まずは冬休みの課題を確認する小テストを15分で実施しました。生徒たちは冬休みの課題にしっかり取り組んだようで、ほとんどの生徒が7割以上の正答率でした。

 
 さて、冬休みの課題が終わったら、新年の挨拶についてです。「新年おめでとうございます。を英語で言うとどうなるかな?」と聞いたところ、元気な声で”Happy new year.”と返事がありました。でも「では、ほかの言葉では知っているかな?」と聞くと、答えはほとんどありませんでした。

 

英語科通信と2002年のニューイヤーコンサートのDVD

 

 こんなときに最適なのは2002年のニューイヤーコンサートのDVDです。毎年元旦にオーストリアの首都ウィーンで開催されるコンサートで、世界随一の実力を誇るウィーンフィルハーモニー管弦楽団が音楽を奏でるものです。会場も豪華絢爛そのもののウィーン学友協会大ホール(通称「黄金の間」)で、かの有名なブラームスなどもそこで演奏したことのある由緒正しい会場です。今から15年も前になってしまいましたが、このニューイヤーコンサートに日本が世界に誇る小澤征爾氏が指揮者として登場しました。予定していたコンサートプログラムを全て終えたあとのアンコール曲の合間に、日本語を含む13の言語で新年の挨拶を述べるシーンがあります。

 

 グローバル社会が進行する中で「イングリッシュ+1(プラスワン)」と言われている今日この頃、英語に加えて英語以外の言語にも注目してほしいという願いをこめて、生徒にこのシーンを視聴してもらいました。ここに、世界各国語の挨拶を文字に起こしたものを載せておきます。
 

Happy new year. 英語
La bonne année. フランス語
Buonanno. イタリア語
Feliz año nuevo. スペイン語
Boldog új évet. ハンガリー語
Šťastný nový rok. チェコ語
Feliz Ano Novo. ポルトガル語
An Nou Fericit. ルーマニア語
С новым годом. ロシア語
Gott nytt år. スウェーデン語
新年おめでとうございます。 日本語
新年好 中国語
Frohes neues Jahr. ドイツ語

 

 「新年の挨拶をするのにこんなにも表現が違うのか!」という生徒がいる一方で、「ちょっと似ているのがあった」という声もちらほら聞かれました。後者の意見は鋭いもので、たとえばフランス語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語・ルーマニア語は古代ローマで話されていたラテン語にさかのぼることができ、似た語彙を持っていることがわかります(たとえば「新年」の「年」はannée (仏), anno(伊), año(ス), ano(ポ), an(ル)などとなっています)。

 

 新年の挨拶を聞き終わった後は、毎年ニューイヤーコンサートの最後を飾る名曲「ラデツキー行進曲」を鑑賞しました。2017年が生徒たちにとって大きな飛躍の年になることを願っています。