2016年度 第1回連続講演会の様子
湘南学園では、学園関係者や鵠沼ご在住の方などが共に学び、教養を深められるような機会づくりの一環で連続講演会を企画しています。1月28日はその第一回が実施されました。
本校で実施している「ポーランド・リトアニアツアー」に参加した生徒と、このツアーに同行してくださっている早稲田大学公認サークル「千畝ブリッジングプロジェクト」の大学生の発表、「ホロコースト教育資料センター」理事長の石岡史子氏をお招きして講演と生徒・学生によるディスカッションを行いました。当日は本校関係者だけでなく、近隣の方やテーマにご興味のある方が70人以上集まってくださいました。
ツアーに参加した生徒のうち4名からは,アウシュビッツで印象に残った写真を紹介してその写真を選んだ理由等をコメントし、5名からは杉原千畝の印象をツアー参加前と後で比較して、今後の自分の行動や考え方にどのように活かすかを報告してもらいました。世界で孤立主義的な動きが広がっているようにもみえる今日、ホロコーストを学んで、社会全体の風潮にのまれることなく自らが学び続け判断することの重要さを感じたことや、写真では分からないアウシュビッツの恐ろしい雰囲気など行って感じられたことを発表する生徒もいました。中高生らしい感想が中心となり、つたない部分もありましたが、率直な感想として参加者の方から大変お褒めの言葉をいただきました。
「ホロコースト教育資料センター」の石岡氏からは生徒・学生に「どんなものが人を殺す“武器”になるのか」「どのような人が他人を助けられるのか」など大人でも窮するような問いが多く出されました。私たち大人も世界情勢に注目し、社会にどのように貢献するのか常に考えるべきだと思いました。