中2理科 電池の原理~果物・野菜電池を作ろう!~

2017年2月22日

中2理科1分野(物理・化学)では「本物からの学び」を大切にしており、実験を中心とした授業を展開しています。

今回は、「電池ができる条件を探る」という目的で行った実験をご紹介します。

 

まず、2枚の金属板と水溶液から電池をつくるには、どのような条件のときにできるかを

確かめる実験を行いました。

金属板には銅と亜鉛、水溶液には砂糖水と塩酸を使い、

2枚の金属板がどのような組合せのときに電池になるか(銅-銅、銅-亜鉛、亜鉛-亜鉛)、

また、どちらの水溶液のときに電池になるのかを、電圧計や電子オルゴールを使って確かめました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この実験を踏まえて、それぞれが持ち寄った果物・野菜と2枚の金属板を使って

電池を作り、電圧計の針が振れるかどうか、電子オルゴールが鳴るかどうかを確かめました。

レモンが電池になることは有名ですが、意外な果物や野菜が電池になることに、みんなびっくりしていました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の実験では、2枚の金属板を使って電池をつくるためには

① 電解質の水溶液を使うこと ② 異なる2種類の金属板を使うこと

の2つの条件が必要であることを見出しました!

 

教科書を開くと、これらの知識は書いてあるので、読めばすぐに理解できます。

しかし、本物に触れることで教科書に書いていない現象に出会い、より深く考えるきっかけになります。

たとえば、理論的には電池にはならないはずの砂糖水を使った場合にも電圧計の針は、ごくわずかに振れます。

レモンのほかにも、バナナや玉ねぎも電池になります。

ふりかえりの授業では、これらの理由を考える時間をとりました!

 

これからも本校の理科では実験を通して、「本物を見て考える時間」を大切にしていきたいと考えています!