高1総合学習~性の多様性を学ぶ~
高校1年生の総合学習では、「命の尊厳」をテーマに、命を脅かすような諸問題について探る活動をします。今年度はその導入としてLGBTをはじめ,性の多様性について学習します。性のあり方の違いをきっかけにして、様々な立場の人の人格と尊厳が大切にされ、どんな違いも受け入れあえる社会を築くために何が必要なのか、生徒たちが考えるきっかけをつくる事が目的です。
4/27にNPO法人ReBitをお迎えし,性の多様性について講演をしていただきました。受講した生徒からは次のような感想が書かれました。
・自分とは関係ないことだと思っていたけれど,意外と身近だと気付きました。
・性の多様性を学ぶことを通して他者を理解することにつながりました。
・人と違うことがおかしいのではなく,それも自分らしさだということを改めて感じました。
・今回の内容でLGBTに対する考えが大きく変わりました。これを世界の人が知れば差別等は生まれないと思います。自分も広めていきたいです。
・これから生きていくうえで,みんなが認め合う社会を作っていくことが大切だと感じました。
講演を通して,多くの生徒が性の多様性への理解だけでなく,自分を見つめなおすきっかけやちがうことを受け入れることの大切さを学んだようです。様々な考え方や感じ方を知り,1年間かけて「じぶんらしく生きられる社会」とは何かについて考えさせる機会を作りたいと考えています。
4/27は各クラスの総合委員が司会進行,講演後のワークショップを実施しました。新年度が始まってから,クラスメイトに理解をしてもらうために何度も集まって学習をしてきました。たどたどしい部分もありなからも,さすが高校生と思わせるような実施振りで,多くの生徒の理解も一層深まったことでしょう。こちらの成長も楽しみです。
GWは新しい生命の誕生までどのような経過をたどり,性にかかわることでどのような問題や課題があるのか調べる課題を出しています。出産までのプロセスや人工中絶問題,性の商品化などです。この調べ学習が多くの学びとなることを期待しています。